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Youside
翔北近くの公園に行けば、山田が先にもう待っていた。
山田「寝てないんだろ?」
『……ねぇ、本当に?本当にそれでいいの?』
山田「寝てないのに…」
『ほんとにそれでいいって思ってるの!?なんでそんな…』
山田「延命はしない、もう決めたことだ。
呼吸器はつけない、最後まで俺らしくありたい。
だから無理言って病院も出た。
母親には迷惑かけるけど、そのおかげでAにも会いに行ける。
残りの人生、お前に会うためだけに使いたい。
その為だけに使いたい、わかってくれ。
この病気に、奇跡はない。残念だ。
だけど…俺の人生は、奇跡に溢れてる。
今朝、目が覚めた。あぁ…今日も生きてる、良かった。
今日はAに会う日だ、寝癖がついてないといいな。
鏡を見る…よし、ついてない。会いに行こう、家を出る。
家から歩いて10分の公園に、45分掛けて辿り着く。Aがいた。」
そんな…そんなこと、言われたらもう…
山田「変じゃない髪型にAに会えた。
俺にとっては、毎日が奇跡の連続だ。
今日もこうやってAに会えた。その事が奇跡なんだ…っ…
また、会いたいっ…来年のクリスマスも…再来年も…ずっと…」
『……っ……涼介……!』
私は、山田に抱きついて…もう、涙が止まらなかった。
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反町ゆうり(プロフ) - soraさん» 見てくださってありがとうございます!アンケートかしこまりました! (12月10日 9時) (レス) id: 9c7b927df5 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - いつも楽しく見てます!!アンケートは➁がいいです!これからも頑張ってください! (12月10日 8時) (レス) @page14 id: 246c6fd1e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2023年12月7日 9時