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Youside
緋山「……驚いた、あんたがこっから出てくるなんて。」
『ですよね…』
緋山「で?なんで誰にも相談してないの?」
その言葉に私はもう黙るしか無かった。
相談…と言っても、まだ妊娠してるなんてわかんなかったし…
『私も、今日知ったの…』
緋山「え?」
『妊娠、してること。
体調はあんまり最近良くなかったんだけど…まさかって思って。
お姉ちゃんの件もあったし、闇雲に皆に言うのはって…』
緋山「あんたの体に何かあったらどうすんのよ?」
『それは…』
緋山「一番仲良いの、名取でしょ?名取には言ったの?」
『……言えないよ……言えるわけない。
だって、、』
緋山「ちょっと、A?」
山田のことだって、まだ色々解決してないし…そもそも、
颯馬だって私の事どう思ってるかなんて知らない。
・
『……はぁ……』
緋山先生にはあの後謝ってすぐに戻ってきた。
医局に戻って大量のカルテやら事務作業の資料の山を見つめた。
『……やるか。』
Prrr
夕方、時計を見れば約束の時間になろうとしていた。
『…やばっ…』
名取「A。」
『颯馬…ねぇ、颯馬。』
出ようとした時たまたま颯馬が医局に入ってきて、話をしようと思って顔を見た。
名取「なに?」
『……山田に、会ってくる。』
名取「そっか…」
『会って、話してくる。
話したら、颯馬にも話したい事があるの。』
名取「……俺も、Aに話したいことがある。」
『……えっ?』
名取「安心しろ、別にそんなに張り詰めた話じゃないし…
今後のこと話したいだけ。」
『今後のことって?なんの事?』
名取「あ、いや…」
『ねぇ、山田のことでなんか知ってるの?』
名取「……DNR、それだけ言えばわかるだろ?」
私は颯馬の言葉を聞いて、思わず駆け出した。
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反町ゆうり(プロフ) - soraさん» 見てくださってありがとうございます!アンケートかしこまりました! (12月10日 9時) (レス) id: 9c7b927df5 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - いつも楽しく見てます!!アンケートは➁がいいです!これからも頑張ってください! (12月10日 8時) (レス) @page14 id: 246c6fd1e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2023年12月7日 9時