05 ページ5
Youside
その後、脳外の新海先生と藍沢先生が健太郎くん手術を成功させて、
私たちフェローは縫合を手伝った。
横峯「私たちもあんな手術ができるようになるのかな。」
灰谷「なる前に僕はクビになってるかも…」
名取「べつにあそこまでならなくてもよくない?
医者が全員名医じゃなくてもいいだろ。」
『……他人は他人、自分は自分でしょ。
自分たちが今やるべきこと、やればいいんじゃないの。』
私はそう言い捨てて縫合をし終わった瞬間に手術室を出た。
横峯「……ねぇ、A先生慰めてた?」
灰谷「かも、ね…」
横峯「優しい一面、あるんだね。名取先生。」
名取「なんで俺に言うんだよ。」
横峯「だって仲良いから。」
なんて、残されたフェロー3人がそんなことを話してたなんて、
先に出た私は知る由もない。
・
「元気なお子さんですね、先生。」
『そう、ですか…』
あの後、翔北内で検査してくれる場所が空いていた為伊野尾先生に診てもらっていた。
伊野尾「お父さんも喜びますよ。」
『……私、産もうか迷ってるんです。未だに……
あ、いや、その…堕ろすとかではなく、今は仕事が…
仕事が楽しくて、仕事の遅れを出したくないって思って。
ヘリに乗れない時期があったら、皆よりフライト数も減るのは事実。
ちゃんとフェローを卒業して、フライトドクターになれるかなんて、
今の私にはわからないんです。』
伊野尾「今は、難しい時期だと思います。
でもその事を誰かに相談しましたか?」
『……、いいえ、してません…』
伊野尾「A先生は、まずそこからだと思いますよ。
少しづつでいいんです、まず誰かに相談するところから。
私もできるかぎり相談に乗ります。」
『……は、い。』
個室から出て検査表を見つめる。
緋山「……え、A……?」
『ひ、緋山先生…』
出たところでバッタリと緋山先生と会ってしまった。
緋山先生の顔は驚いていて、私は何も言えなかった。
119人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
反町ゆうり(プロフ) - soraさん» 見てくださってありがとうございます!アンケートかしこまりました! (12月10日 9時) (レス) id: 9c7b927df5 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - いつも楽しく見てます!!アンケートは➁がいいです!これからも頑張ってください! (12月10日 8時) (レス) @page14 id: 246c6fd1e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:反町ゆうり | 作成日時:2023年12月7日 9時