希望 【４】

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Youside














冴島「子供や現場のことも考えて、ヘリを降りることに決めました。











内勤だけにはなりますけど、
産休に入るまで働きますので、どうぞよろしくお願いします。」











藤川「悪いね、気、使わせちゃって。」











……と、凄く嬉しそうな藤川先生を見るとちょっとウザイ。←
雪村さんが橘先生に促されて前に出た。












雪村「冴島さんの穴は大きいと思いますが、それを感じさせないように頑張ります。」











藤川「おー、大きく出たね。」











そしてそのタイミングでホットラインが鳴って、すぐに受話器を取ったのは白石先生だった。












〈印旛南消防よりドクターヘリ要請です。
印旛川の河川敷でバーベキュー中にカセットコンロが爆発。












30代男性と8歳の子供がケガをしてるとのことです。〉











「ヘリ、OKです。」











白石「出動します。」











今日のヘリ担当は颯馬と雪村さんと橘先生だ。
颯馬と雪村さんが駆け出した時、橘先生の電話が鳴っていた。











橘「藍沢、すまんが変わりに行ってくれ。」












藍沢「はい。」











……大丈夫だろうか、
人の心配より自分の心配をしろってこういう事かな。












白石「A、大丈夫？」












『……あ、う、うん！大丈夫。』












私は無意識にお腹をさすっていた。












冴島「……。」












その行動をお姉ちゃんに見られてるなんて知らず、私はヘリが来るのを待機していた。











名取「北原健太郎くん、8歳。脈拍120、血圧100-64。
現場で挿管しました。」











橘「出血はそれほどひどくない。ファイバーだけで止血できそうだ。」












隣の初療台では橘先生の息子さんの、優輔くんの処置も行われた。

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