警察学校組の同期。【名探偵コナン】【8】

File354(セリフ多めです。) ページ6

Youside





音楽で使うスティックは今回の犯罪で使いやすいのは確か。





だからといって…犯罪に道具を使うなんて。





「た、確かに…できなくはなさそうだが…。」





「三人共、寝ている萩江さんを起こす為にスタジオに入った時間は10分程度で…





唯子さんは染花さんの上着の取れかけたボタンを付けていたし…。」





「ほ、ほつれてた袖も直したよ！」





「その染花さんは切れたギターの弦を張り替えていたし…。」





「チューニングもしたって言っただろ？」





「留海さんは曲の直しをやっていたんですよね？」





「えぇ…キーボードを弾きながら…。」





「三人共編み物をしてる時間はなかったんじゃ…。」





「いや…その中で一人だけいるよ、高木君。





事前にそれを準備できた人が…そう、





小暮留海さん…あなたですよ！」





「そ、そうか！





染花さんのジャケットのボタンが取れかかっていたのも…





ギターの弦が切れたのも偶然！





しかもそのギターは今日、この店で借りたギターだから、





前もって弦が切れやすく細工もできないし…。」





「その点、曲の直しならあらかじめ自宅でやっておけば…





現場でその通りに楽譜を書き直せばいいという事か…。」





「それに留海さんは他の二人と違って…





防犯カメラに背を向けて手元が全く見えなかったから…





キーボードを弾いてるフリして編み物ぐらいならできるよな？






人に教えるほど編み物がてきてたみたいだしね…。」






「で、でも編み物なら私だってできるし…。」






「そもそも防犯カメラを半分隠さなきゃそんな犯行できないだろ？





だよな？留海…。」





「えぇ…携帯をセットした自撮り棒をマイクスタンドに取り付け、





それを置いた場所が防犯カメラの前になったのは偶然です…





携帯の画像を見ながらこの三人で色々意見を出し合って位置を決めたんですから…





それとも私達がしめし合わせて防犯カメラを遮るように置いたとでも言うんですか？」





「そのカラクリはわかりましたよ…ですよね？





A。」






「え？あぁ…それなら、





あなた達が演奏していたあの携帯に録画していた映像を見てね。」





ってか…この説明、私じゃなくてもよくないか？





降谷。

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