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Noside
場面は昼休みに移り、皆が校庭で遊んでいる時だった。
「おまえ、仲間はずれー!」
「名札がないとかありえねー!」
「なによ!しょうがないじゃない!
お父さんが洗濯しちゃったんだから!!」
「そんなの知らねーよ!」
泥を投げつけられたAは、服が少し汚れていた。
当時の男の子たちと言い合いになり、また投げつけられそうになった時だった。
「ん?おい松田!」
「女の子いじめるとか、馬鹿じゃねぇの。」
「ふん、おまえの親父さんのこと言いふらしてやろうか!?」
「あっ!?あんだと!」
「あ、ちょ…」
「ちょっと陣平ちゃん!」
「(あれ、この子確か…松田君の友達…?)」
当時の小さい萩原が喧嘩に止めに入り、先生たちが来る騒ぎになった。
「…ほら、仲直り。」
先生たちが話し合いに紛れ、Aは少し離れたところで松田と男の子たちのやり取りを見ていた。
「それと、Aちゃんの名札はあと一週間すれば新しいの届くから。
その間、もう少し我慢してくれる?」
「…うん。」
先生はAの頭を優しく撫でていた。
「…松田君、だっけ…それに、萩原くん…?」
「…んだよ、おまえも俺に文句あんのか?」
「ちがうよ!!(…なによ、この子文句ばっか…)」
「陣平ちゃん、落ち着きなって。」
「…ありがとう…服、汚れちゃってる…」
「べつに…俺はいいけどよ、おまえの服…大丈夫なのか?」
「私は別に…いいよ…」
Aは明らかに泣きそうな声をしていたが、目に涙が溜まっている。
「泣き虫…」
「はぁ?泣き虫って、まだ泣いてないけど!?」
「目に涙あるから泣き虫だって言ってんだ!」
「意味わかんない!!」
その場の二人以外、萩原を含めた先生たちはその二人のやり取りに苦笑いをしていた。
これが、星野、松田、萩原の3人の初めての出会いだった__
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反町ゆうり(プロフ) - すいさん» リクエスト…ありがとうございます!感謝です!(泣)そのシーン今後考えてみようと思います!すい様こそお体に気をつけてください! (2022年11月8日 22時) (レス) id: 9c7b927df5 (このIDを非表示/違反報告)
反町ゆうり(プロフ) - すいさん» 遅くなってすみません…(汗)漆黒の追跡者、わかりました!今度キリのいい所で更新していきます! (2022年11月8日 22時) (レス) id: 9c7b927df5 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 更新再開ものすごく嬉しいです😭😭😭リクエストなのですが漆黒の追跡者をお願いしたいです! (2022年11月8日 22時) (レス) id: b0ccef1124 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年6月25日 8時