警察学校組の同期。【名探偵コナン】【8】

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Youside





でもこの殺人偽装は…





｢おい、なんで自 殺を隠した？
やっぱり17年前に何かあったんだろ？｣





｢まさかこの前話したあのことを気に病んで。｣





｢あっ…｣





｢あのこととは？｣





｢実は彼女は…17年前波土の子をお腹に宿していて…｣




｢布施さん！｣





｢産まれてくる子の為だと言ってデビューしたての波土は、
スタジオに篭って作曲し続けていました。




連日の徹夜で死んでしまうと思うくらいに…
それを止めに来た彼女がスタジオ前で倒れお腹の子を流産。





だから病院で彼女に頼まれたんです。
この事は波土に黙っていてくれとね。｣





なるほど…だから波土さんは…





｢なるほど。その時産まれてくる子の為に作った曲が‪”‬ASACA‪”‬だったから歌詞が付けられず17年間お蔵入りになっていたが、事情を知った彼は責任を感じ子供のために歌詞を書き発表しようとする。




しかしどうしても書けずに…ゴメンなというメッセージを残して、死を選んだという訳ですか。｣





｢しかし何故…他殺に見せかける必要が？｣





｢元カノの子供のせいで彼が自 殺したなんて…
彼の家族に知られたら申し訳ないと思って。




だから彼が送ってきた｢あばよ｣というメールの送信履歴が入った彼の携帯をポケットから抜き取って…彼を…天高く…！｣





｢フンッ…死んでも尚、女を泣かせるなんて馬鹿な男だ。｣





｢あっ…お願いよ…このことは記事にしないで！｣





｢俺は何年も波土を追ってきたんだ…
来る日も来る日も地べたに這いずり回ってネタ探して…
それでやっと掴んだ大ネタが波土の一大スキャンダルとはな。｣





｢お願い…お願いよ…！｣





｢俺だって波土のことはなんでも分かってるつもりだ…
頼まれたって書かねぇよ！





ロックンローラーに浪花節は似合わねぇからな。｣





…その後、目暮警部達によってマネージャーの佳苗さんはパトカーに乗る途中だ。

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