警察学校組の同期。【名探偵コナン】【8】

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Youside





現場に着けば見知った顔が何人か。
ただ一人を除けば全員顔見知りだ。





｢殺されたのはミュージシャンの波土禄道さん39歳…。｣





被害者の状況を確認しながら目暮警部に報告をする。





｢まぁどーせ…重い緞帳を動かす機械を使って吊り上げたんだろうがな…。｣





｢それはないと思いますよ？｣





にしたって入れ替わり立ち代り、探偵が山ほどいるなこの街。






｢ねぇ、ちょっと。｣





｢はい？なんですか？｣






｢どういうことよ、ふる…安室が居るって聞いてないんだけど。｣





｢それはまぁおいおい話しますから。






Aさん、今日は一人にならないでくださいね。｣





｢はい…？なんで…。｣





｢松田の傍から一歩も離れるな。｣





降谷のいつもの声色から一層低くなった。






｢ちょっと、それどういう＿＿｣





｢一人になると危険だ。ベルモットが来ている。｣





ゾクッ＿＿





降谷は私の耳元でそう誰にも聞こえない程度に呟いた。
ベルモット…私のことを、何故か"Kitty"と呼んでいた彼女。





｢それを言えばわかるよな？｣





｢う、うん。｣





ベルモットに化けているのは、梓さんか？





｢おい、A！話聞気に行くぞ。｣





｢わ、わかった！｣





私は降谷をちらりと確認しながら陣平の元に走った。
黒の組織が動いてるってことはやっぱり…17年前の羽田浩司の事件にも関係が。




ドンッ！





｢うわっ！｣





｢何ボーッと走ってんだ。｣





｢じ、陣平…。｣





｢とっとと行くぞ。｣





頷いて私たちは被害者の関係者に話を聞かせて貰えることになった。

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