ゼイチョー｢払えない｣にはワケがある【２】

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Youside











それに乗っかって真似する増野と板谷さんも。










「Aもやる。」











『私は別に…』










「ほらほら、そんなこと言わないの。」










『ちょっと…も〜…！』










私の右手を取って饗庭の隣でやらされ…










「保育科と住民税きっちりと納めてもらいましょう！」










「しょう！」










「バカお前声デカいだろ。」












「ごめんなさい。」











「嫌いじゃないけどね。」










「饗庭さん優しい。」










「嫌いじゃない。」









『……はぁ……』










いつものノリにため息しか出てこず、板谷さんをちらりと見た。










『板谷さん、よろしくお願いしますね。』












「あ、はい。」










私に笑顔で返してくれた板谷さん。
その後すぐに木下さんのお子さんが通っている保育園に向かった。










「木下さんは早退されました。」











『早退した。』










「はい。
下の子が熱を出したので今日は早めにお迎えに来てもらったんです。









木下さん、仕事を無理に抜けてきたみたいで。
木下さん限界なんじゃないでしょうか。」











「えっ？」












「仕事と子育ての両立です。
私、木下さんが笑ってるところ見たことないんです。」











「あっ、先生。こんにちは。」











「瀬戸さん、こんにちは。陸君…」










「大丈夫ですよ。ちょっと見てきます。
お〜何書いてんの？これ。すごいじゃん。」










瀬戸さんって言ってたな…お子さんは、瀬戸陸くん？










「あの人どっかで…」










「SNSじゃないですか？」










「SNS？」












「瀬戸さんシングルなんですけど、お仕事も子育ても完璧にこなしていてそのことを書いたSNSが人気なんです。」












「あっ、これか。」











饗庭のスマホを見せてもらい瀬戸さんのSNSを確認すれば、色んな投稿がされていた。

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