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大嫌いなんだよ ページ19

Noside





伊丹が右京に確認する。




「警部殿、我々は仕事に移らせて頂きますよ。」




「えぇ、伊丹さん、芹沢さん、三浦さん。お願いします。」





「松木卓也、清水靖男。暴行と脅迫、そして殺人の疑いで逮捕する。」





「証拠は?」





強気の崩さない松木の鼻を、右京がへし折った。





「証拠はこの鍵等さんの眼鏡です。
これ、撮影録音機能付きですね?」





Aが同意しながら眼鏡を外した。





『えぇ、完全アウェーの警察で内部捜査するにあたって自分の身を守るための手段でした。』





「つまり、ヘルメットで顔を殴った男子の声も録音されている。」






Aは特殊な眼鏡を掲げながら続けた。





『声紋は刑事事件の証拠になる。





相手にしてくれないだろう刑事たちにわわざわざ会いに行ったのは、照合する声を録音するためです。』





「米沢さんの鑑定結果では、ヘルメット男はあなた方ふたりだとわかりました。





言うまでもありませんが、あなた方のやったことは立派な傷害事件ですよ!」





右京が大声で叱責すると、浦上が薫の胸もとをつかんで訴えた。





「おい!同じ警察官だろ?」






「一緒にしないでいただきたいですね!
あんたらみたいな警察官、大嫌いなんだよ。」





薫が埼玉中央署長の手を振りほどいた。





「この場の会話ですが、鍵等さん、眼鏡に記録されていますか?」





『もちろんです。』





Aは頷き再び眼鏡をかけた。
続いて右京は大河内の前に移動した。





「大河内監察官、証拠になりますか?」





「監察官だと!」





浦上も予想していなかったらしく、その声は少し裏返っていた。

証拠→←疎い



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Rei - いつもゆうりさんの作品を見て感動してます!!応援してます!!頑張ってください!! (10月22日 20時) (レス) @page17 id: 1ac691a90a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年9月14日 23時

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