２１ ページ22
Youside
私が前に出ようとすれば饗庭はそれを止めて…先に前に出た。
「納税課で働いてるからこそ、
市民の皆さんのご負担はよくわかっているつもりです。」
「え〜？」
「皆さんには決して小額ではない税のご負担をいただいております。
その上で、できるだけ公平な形でご負担していただけるよう我々、
徴税吏員がいるんです。
税金の納付を苦に命を絶とうとしてしまう方もいる。
だからあんたみたいに汚ぇ手使って、
徴税から逃れようとする人間を俺たちは絶対許しちゃいけねぇんだよ。
公平公正。俺たちゼイチョーはどこまでも平等に税を徴収する。
鍋島さん、公務員ナメないでくださいね。」
今は、饗庭の言葉が私の胸にすごくささった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「捜索に入っても「なべしま」は営業を続けるんですよね。」
「なに？逮捕でもすると思った？
ちょっとやめてよ俺たち警察じゃないんだから。」
「わかってますよ。
「なべしま」にはこれからも税を納めてもらいます。」
「そういうこと。」
「でもこれでホントに泉さんを助けられたんでしょうか。
「なべしま」からの無茶な注文はなくなって新しい取引先が見つかったとしで…」
『まぁ、それだけじゃ難しいかもね。』
「えっ？」
うん、それだけだとね…
「Aの言う通り、百目鬼ちゃん！
もう終わりだと思ったの？逮捕しちゃうぞ！」
「…ﾊｧ…」
『まぁまぁ、そんな怒んないで。百目鬼ちゃん。』
「白雪さん、よくついていけますね…あんなノリでいつも。」
『まぁ私は慣れてるからねぇ…たまにウザいけど。』
「白雪さん、いつも辛辣ですね。」
『ﾊﾊｯ…』
乾いた笑いしか出てこない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 416人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
反町ゆうり(プロフ) - 瑠衣さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (11月4日 19時) (
レス) id: 9c7b927df5 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣 - 更新楽しみにしてます(*'▽'*) (11月4日 18時) (レス) @page30 id: 75445a456f (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - こんばんは(*^^*) 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 01のここの台詞 ｢警察とは違い徴税吏員の捜索に裁判所の令嬢は必要ないんです。 立会人が必要なので加茂原さまにお願いしてもよろしいですか？｣ これ正しくは裁判所の礼状はではないんでしょうか？ (10月28日 22時) (レス) @page2 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - また続けてのコメントですみません。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (10月22日 12時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - 続けてのコメントですみません(._.) 同期で一番守りたい存在だという。 だが、○○←名前の事になると感情的にある事もあるようで… 同期で一番守りたい存在だという。 これ正しくは感情的になる事もあるようで... ではないんでしょうか？ (10月22日 12時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：反町ゆうり
| 作成日時：2023年10月17日 8時
