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Aside
翌日、あの会話の後は特に何も起こらなかったけれど、
また朝起きたらローゼンクロイツからの手紙があった。
「あ、はじめちゃん!」
はじめちゃんの所まで走って、一緒に手紙を確認する。
"午前11時55分に一階・南端の部屋の外にお集まり下さい。
時間を守って頂けない場合は、今後薔薇の棘にお気をつけ下さい。"
「開かずの間の外か。」
はじめちゃんと時間を確認して、その場所に向かった。
「こっちだ。」
「あ〜!!!!」
開かずの間の外に着いたら、中からみるくさんの悲鳴が聞こえた。
「おい、大丈夫か!おい!」
「今の、みるくさんの着物…。」
「中に回ろう。」
表まで走って玄関に入ると部長が青薔薇を見ていた。
「「部長。」」
「金田一、A。」
「「みるくさんが襲われてる。」」
「えっ?」
部長も一緒に開かずの間の前まで来た。
「開かない。みるくさん!みるくさん!」
「金田一、A、この階段。」
「地下か。」
近くにいた毛利さんに声をかけた。
「毛利さん。」
「何かあったんですか?」
「開かずの間って地下から入れますか?」
「えっ?あぁ…はい。」
私達の声を聞こえたのか、八重姫さんとジゼルさんが走ってこちらに駆けつけた。
「ちょっと、何の騒ぎ?」
「何かあったんですか?金田一さん、Aさん。」
「「説明は後で。」」
地下に行く階段を降りると、扉の前に高遠が立っている。
「「高遠。」」
「何かあったようだね。」
部屋の中に入るとだいぶ荒らされていて、
奥の方からみるくさんが履いていた草履が見えた。
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月15日 18時