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サブローside
Aを探しに城内を歩き回っていた。
「ねぇ、A知らない？」
「A様なら、恒興殿と一緒に居ましたよ。」
「常ちゃん？」
Aの場所を秀吉くんに聞き、
俺はAが好きだと言っていた場所に向かった。
「A様。空を見てください。」
「…え？」
「月が綺麗ですよ。」
「恒興様、今…。」
やっべぇ…ある意味、ダメなところで俺居るよな。
常ちゃんがAに告白してるし。
俺も…このあと話そうと思ってたのに、先越された。
・
「A。」
「…サブロー…？！」
「ちょっといい？」
恒興様と話した後に、サブローに呼び出された。
えぇ…と、なにこれ？
「常ちゃんと何話してたの？」
「え？あぁ…えーっと、特に何も？」
「なに、焦ってんの？」
「…え、別に焦って…。」
サブローとの距離が近い。
今はいつもの降りたところでサブローと話してるんだけど。
「サ、サブロー？」
「ん？」
「急に、どうしたの。」
サブローとの顔の距離が近くなって、ドキドキがうるさい。
「好きって言ったら困る？」
「…え…？」
えっと…え、なにこの状況。
私今サブローにも告白されてんの？
「…え？え？ちょ、A？」
「ちょ、A！？どこ行くの！？
(顔真っ赤だし…え、俺の告白の返事は？)」
私はその場を走って、自分の部屋まで急いで戻った。
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作者名：反町ゆうり
| 作成日時：2022年1月11日 19時
