信長協奏曲 Part Ⅰ (ページ26)

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Aside

その翌日、廊下をたまたま帰蝶様とサブローと歩いていた所、
おゆきちゃんと遭遇をした。

「あ、おゆきちゃん。
私が撃たれて寝てる間、看病してくれたんだって？
ありがとう。」

「A、しかと礼を言わぬか。」

パシッ

帰蝶様に軽くなんだけど、傷口の方の肩を叩かれる。
おう…意外と痛いんだよ、知ってますか…？←

「痛いです…傷口が開いたらどうするんですか。」

「そのときは、恒興が世話をしてくれると思うぞ。」

「ハハ…。」

「なんで恒興様の名前がっ！」

帰蝶様に思いっきりからかわれ、サブローには笑われる始末。
私はもう怪我なんてごめんだわ。

「失礼します。」

「うつけ、A。ゆきに例のものを。」

「え？あぁ…すっかり忘れてた！」

「殿。」

後ろからサブローを呼んでいたのは犬千代さん。

「軍議が始まります。殿のご采配を賜りとう存じます。」

はぁ…普通に、憂鬱なんだよな。
サブローが無事だったのはすごい嬉しいけど。

「A。」

「…あ！！！」

サブローに呼ばれたかと思えば、振り向けば本物の信長。
今は明智光秀と名乗ってサブローの家臣として織田家に居る。