What is the truth? 【ガリレオ】 (ページ3)

今日:9 hit、昨日:17 hit、合計:1,904 hit

０２ページ3

・

貝塚北署にて＿＿＿
パンツスーツ姿のAが一人、警察署に入って行く。
そのまま向かった先は署長室と書かれた部屋だ。

『失礼します。』

ノックをし署長室に入るとそこにいたのは、
貝塚北署の署長とAの同期の草薙だった。

署長｢よく戻ってきてくれたな。｣

『……あの、私をここに呼んだのって……』

署長｢私と草薙くんだ。｣

『……草薙、、』

草薙｢外の空気吸うの久しぶりだろ？｣

『……、、』

そんな草薙に睨みを利かしたAだが、
当の本人はと言えば気にせず署長の方を見ていた。

草薙｢俺からもお願いがあって呼んだんだ。｣

『…お願い？なんの？』

署長｢草薙くんが明後日から本庁に移動になってな。｣

『はっ？本庁に…』

署長｢そこでだ、人手も足りなくなる。
そろそろ君も、
本腰を入れないといけないだろうと思ってな。｣

『…私は、まだ許可したつもりはないですが、』

署長｢私はもう許可を降ろしたよ。｣

『はっ？えっと…』

署長｢草薙くんから直接、お願いされてね。｣

その言葉に意味がわからないという顔で草薙を見て、
睨まれた草薙は一瞬、苦笑いをして顔を逸らした。

『私が断る事は考えなかったの？』

草薙｢Aは断るとは思わなかったからな。｣

『はぁ？なんでよ、大体そっちが勝手に…』

草薙｢A。｣

廊下に出た草薙とAは、言い合いをはじめていた。
草薙と言えば参ったという顔で呼び止めた。

草薙｢本当にすまん、俺も本庁に移動が無ければ…｣

『ほんとよ、こんど奢りだから。それで許す。』

草薙｢え？｣

『まぁ…同期の所轄から、
本庁に栄転は喜ぶ他ないでしょ。』

草薙｢ﾌｯ…さんきゅーな、A。｣

『……別に。』

喧嘩は自然に終わり、
2人は仕事に戻って行った。