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Aside
「ほら、確かに全員飲んでますから。」
「準備がいいな、お前!」
「ビデオを撮るのは、ミス研の雑用担当の僕の役目ですから。」
「「雑用…?」」
…あ!そういうことか!!
はじめちゃんと顔を合わせて頷きあって、任せた。
「13引く10足す2引く3は…。」
はじめちゃんの数字を私は青ペンでノートに書いていく。
「真壁部長。13−10+2−3って答なんすか?」
「そんな簡単な問題もわかんないのか?
…と見せかけて引っかけ問題だな?」
「真壁先輩ってば…あ、佐木くん答え何?」
「2です。」
「「だよね。」」
「えっ?2でいいの?」
これのどこか引っ掛け問題だと思ったんだろう。
「大体なんだよ?その9+1−2って。」
私は紙コップを2個余っているところへもう一つ置いた。
…あ、閃いた!!!
「やっぱりあるじゃん。誰にも不自然に思われず、
睡眠薬を飲まずに飲む方法が。」
「だからあの時、コップが余分に一つ必要だったのか。
しかもこのトリックを実行出来る人間はただ一人。」
「えっ?それじゃあ…。」
「先輩?」
「はじめちゃんとAちゃん分かったの?犯人が。」
「「あぁ/うん。
謎は全て解けた。」」
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年2月27日 8時