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Aside
やばい、これだと犯人を…。
「はじめちゃ…。」
「おい、A!
まさか、お前がウーロン茶に…。」
これ、睡眠薬だよね…。
はじめちゃんの手が最後、重なっていた様な気がした。
・
「おい、何寝てんだ!早く開けろ!」
「A…!?A!」
はじめちゃんの呼んでる声が薄ら聞こえて、目が覚める。
「はじめちゃん…!?佐木くん!」
はじめちゃんが扉の所へ行き、開けようとするが開かない。
私は佐木くんを起こし、はじめちゃんの元へ向かう。
「開かねぇ!」
「おい、どけ。はじめ、Aも。
表の君もどけろ!」
「あ、はい!」
「おら!」
剣持さんが足で蹴ってどうにか扉が開いた。
ポアロを連れてやってきた真壁先輩が気づいてくれたのか。
「真壁先輩。」
「あ…あれ…。」
まさか…はじめちゃんと顔を合わせて、
ロウソクが置かれていて足だけ見えている所まで歩く。
刺されてもう亡くなっている門脇先輩だった。
「蔵沢先輩が居ない。」
はじめちゃんのその言葉で、みんなが気づく。
よく聞いてみると、映写室の機会が動いている気がした。
「鍵が閉まってる。」
「はじめ。」
また剣持さんが体を体当たりして開けようとしてくれたが、
今度は扉が硬いのか中々開く様子がなく鍵を持ってきてもらうことになった。
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年2月27日 8時