警察学校組の同期。【名探偵コナン】【3】

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Z.Matuda




ホテルに戻ってきた俺らはクソガキ共と一緒に、




阿知波会長がホテル住まいをしている最上階に来ていた。




「何ぃ！？ホンマかそれ！？」




「あぁ…私が留守にしてた間だな。その記事には、




名頃は皐月との試合が怖くなって逃げたと書かれているが、




実は前日に来てたんや。」




俺らが見ている記事には”阿知波皐月 不戦勝！”や、
”名頃 試合放棄”の見出しがつけられていた。




「けど、何で前の日に？」




「言えば、マスコミや会員たちに盛れる恐れがある。




あの由緒あるかるたを個人的な勝負に使ったとわかれば、




会員たちの反発も起こるやろう。」




「まぁその言い分はわからなくはねぇけどよ。」




俺は試合放棄をした名頃の記事を見た。




そこに載っていたのは車に乗り込もうとする阿知波夫婦。




「なんだこれ…。」




「陣平ちゃん、どうかした？」




「あ、いや、なんでもねぇ。」




なんなんだこの違和感。




阿知波会長の車が今と違うからか？




「どうやら名頃の方が一枚上手のようや。今、




頼めるんは君らしかおらん。これ以上被害者が出んように、




一刻もはよう名頃の犯行を止めてくれ。」




「ああ、まかしとき！」




ただの考えすぎか…あの写真の違和感は。




俺は開かれたままの記事を見ながら考えたが、やっぱわかんねぇ。





だがかるた札が阿知波会長の元に添付されていたとなれば、




残るはあと一人ってことになるのか？




あと一人は誰なんだ。

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