File133 ページ43
Youside
男の人に思いきり肩で抱き寄せられて、身動きが取れなくなった。
その瞬間に陣平が男の人を殴って…萩が必死に止めていた。
「…陣平…ちょ、陣平…!」
「A、行くよ。」
「萩…。」
その場はどうにかスタッフさんやらなんやらで止められ、
私たちが警察官だと知ったからかその場はなんとか収まった。
でも通天閣から出た陣平にすぐ手を掴まれて繋がれて、
横にいる萩も顔は怖いし黙っている。
「ねぇ、陣平…萩ってば…!」
「テメェは少し自分で断るって方法思いつかねぇのか!」
「じ、陣平…。」
「俺らがいなかったらどうなってたかわかる?」
「萩…。」
二人の言いたいことはわかる、でも…あれは断れなかった。
怖くて…私だって断りたいよ、
でも断ってまたあの時と同じようになったらって思うと怖い。
「だって…断ったらまた…。」
「怖いのはわかるが、そこで言わねぇと…って、おい。」
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Z.Matuda
突然泣いたAに俺は萩の顔を見る。
「陣平ちゃん…。」
「おい、A泣くなって…。」
「泣いてないし…!」
「A、それは無茶だ。」
萩は困った顔をし通行人の目に触れないよう俺とAの前に立つ。
「ごめっ…もう大丈夫…ほんと、ごめん。」
「落ち着いたならいいんだが。」
「まぁAは一人で動くの禁止した方がいいかなぁ。」
「…え”?そこまでしますか?」
「断れないとか言うんだから、不安だよな?陣平ちゃん。」
「まぁ…俺らがいねぇとほんと、Aはダメだな。」
「なっ…。」
「心配すんなよ、俺と萩がいるかぎりはおメェのこと守るから。」
「陣平…萩…。」
「よし、そんじゃあホテルに戻りますか!」
「だな。」
俺たちは大阪見物を終えて一旦ホテルに戻ることにした。
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反町ゆうり(プロフ) - るるさん» ありがとうございます!ハロウィンの花嫁!わかりました!考えてみます! (2022年5月18日 22時) (レス) id: 9b92789279 (このIDを非表示/違反報告)
るる - とても面白い作品で、楽しく読ませてもらってます。ハロウィンの花嫁を書いて欲しいです。 (2022年5月18日 22時) (レス) @page50 id: 3da7b1202f (このIDを非表示/違反報告)
反町ゆうり(プロフ) - セレナさん» ありがとうございます!ハロウィンの花嫁考えてみます! (2022年5月18日 21時) (レス) id: 9b92789279 (このIDを非表示/違反報告)
セレナ(プロフ) - 凄く楽しいです🥰続きが気になります。ハロウィンの花嫁を書いて欲しいです (2022年5月18日 21時) (レス) @page50 id: 042df472d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年5月6日 18時