File130 ページ40
Z.Matuda
少し混み合うエレベーターが着いて、
Aが俺たちよりも先にエレベーターを出た。
「うわぁ…ねぇ、陣平!萩!高いっ!」
はしゃぐAを見てると小さい頃を思い出した。
”松田君!萩原君!こっち凄いよ!”
君付けしてた頃も懐かしいとは思いながらAの横に立つ。
「にしても高ぇな…。」
「下の車がミニチュアだねぇ。」
「すっごい…足がすくむわ。」
そう言いながら窓に近づこうとする。
「ったく危ねぇぞ、あんまり出るな。」
「大丈夫だって。」
Aはスマホであべのハルカスから見える景色を撮影している。
「…じゃ、次行きますか。」
「次って、どこ行くの?」
「大阪城?」
「萩、渋いな。」
「じゃあ陣平ちゃんが決めなよ。」
「あ?俺かよ。」
大阪っつたら…あそこしか思いつかねぇ。
「…通天閣。」
「大阪王道だねww陣平ww」
「腹抱えて笑ってんじゃねぇぞ、A!」
「割と楽しみにしてたのって、陣平?」
「陣平ちゃんも文句言いながら楽しんでるもんね。」
「…うるせぇぞ!
俺は東京に戻ってもいいんだかんな!」
「あ、ちょ、もう陣平!怒んないでよ!」
「素直じゃないねぇ。」
「るせぇ。」
俺たちは結局、通天閣に行くことになった。
大阪っつたらそこしか思いつかねぇぞ。
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反町ゆうり(プロフ) - るるさん» ありがとうございます!ハロウィンの花嫁!わかりました!考えてみます! (2022年5月18日 22時) (レス) id: 9b92789279 (このIDを非表示/違反報告)
るる - とても面白い作品で、楽しく読ませてもらってます。ハロウィンの花嫁を書いて欲しいです。 (2022年5月18日 22時) (レス) @page50 id: 3da7b1202f (このIDを非表示/違反報告)
反町ゆうり(プロフ) - セレナさん» ありがとうございます!ハロウィンの花嫁考えてみます! (2022年5月18日 21時) (レス) id: 9b92789279 (このIDを非表示/違反報告)
セレナ(プロフ) - 凄く楽しいです🥰続きが気になります。ハロウィンの花嫁を書いて欲しいです (2022年5月18日 21時) (レス) @page50 id: 042df472d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年5月6日 18時