File96 ページ4
Youside
私は建設中エリアに入ってクレーン車に乗る。
不法侵入だと?
んなのあとから資料書き換えればどうにかなるわ。
まぁ…私がその後に生きていればの話だが。
ノースホイールが転がった水族館へ行くと、
大きいサッカーボールで止めようとしていたが止まっていなかった。
「まだ止まってねぇのか…。」
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Noside
「ダメだ、止まらねぇ……!!」
そのとき、ピ──!!と建設中エリアからけたたましい音がした。
クレーン車置き場のフェンスがぶち破られ、
大型クレーン車が飛び出してきた。
水族館脇に植えられた樹木を次々となぎ倒し、
回り込んでホイールへ迫ったクレーン車は、
そのままホイールの正面に突っ込んだ。
クレーンの先端がレールにぶつかり、火花が飛び散る。
ホイールから落下した鉄骨の下にもぐり込んだクレーン車は、
その巨大なアームでホイールを推し続けた。
運転席に座っていたのは、傷だらけのAだった。
ハンドルを握るその右手には、
松田や萩原とおそろいのイルカのキーホルダーがある。
Aは左手でシフトチェンジし、アクセルを踏んだ。
そのとき、ゴンドラの窓から頭が見えた。
クレーン車に気づいた頭がこっちを向く。
それは灰原とキュラソーだった。
キュラソーはAとの約束を守っていた。
”子供達を守ってくれ。”その約束を。
「…みんな…
(絶対止める…松田、萩…あんた達も無事でいて!!!)」
Aは強い決意の色を瞳に宿らせると、
さらにアクセルを強く踏み込んだ。
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反町ゆうり(プロフ) - るるさん» ありがとうございます!ハロウィンの花嫁!わかりました!考えてみます! (2022年5月18日 22時) (レス) id: 9b92789279 (このIDを非表示/違反報告)
るる - とても面白い作品で、楽しく読ませてもらってます。ハロウィンの花嫁を書いて欲しいです。 (2022年5月18日 22時) (レス) @page50 id: 3da7b1202f (このIDを非表示/違反報告)
反町ゆうり(プロフ) - セレナさん» ありがとうございます!ハロウィンの花嫁考えてみます! (2022年5月18日 21時) (レス) id: 9b92789279 (このIDを非表示/違反報告)
セレナ(プロフ) - 凄く楽しいです🥰続きが気になります。ハロウィンの花嫁を書いて欲しいです (2022年5月18日 21時) (レス) @page50 id: 042df472d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年5月6日 18時