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File117 ページ27

Youside




スポーツ新聞から顔を上げたおっさんが顎に手を当て、




真面目な顔で頷いていたが心配でしょうがないわ。←




「ところで、その二人って誰だっけか?」




「オイオイ…。」




「まじかこのおっさん…。」




さすがの陣平と萩も呆れてセーラー服を着た女子高生の子が、




テーブルをバンッと叩き立ち上がる。




「アホか、おっちゃん!これから対談する相手やないの!!」




「そうだっけかぁ〜。




だいたい皐月っていやぁ、普通は馬だろ。馬!」




…いやおっさん、それは競馬だろ。




「ここに写ってるんが、会長の阿知波研介や。」




「一台で阿知波不動産を築き上げた大物で、浪速の不動産王とも呼ばれてる。




だってよ陣平ちゃん。」




「俺に話を振んな、萩。




…そんな男が何でかるたなんかやってんだ?」




「やっぱりそこは気になるんだ、陣平ちゃんも。」




「唯一の趣味やったそうや、腕前も相当なもんらしいで。」




陣平と萩はその記事に再び目を移した。




「でも、阿知波さん自身は選手よりも読手になりたかったって書いてあるね。」




「ぬお!誰だ!?この美しい女性は!」




着物姿の女性に目ざとくみつけたおっさん。




「阿知波さんの奥さんの皐月さんです。」




「何だ、人妻かよぉ。」




「皐月会は元々、クイーンだった皐月さんがつくった会で、




阿知波さんはその跡を継いで会長になったんです。」




「あと対談で話題になりそうなことは…これなんか面白いんじゃない?」




メガネのガキが指差した資料を読んだメガネのガキ。




「阿知波さんは、奥さんの皐月さんの大切な試合が行われる時は、




必ず前日に洗車して験を担ぐんだって!




車をキレイにしておくことが成功と勝利の秘訣だって言ってるね。」




「で、俺は験担ぎ夫婦と三人で話せばいいのかぁ?」




「いいえ。奥さんの皐月さんは三年前に病気で亡くなって、




今日対談するんは阿知波会長だけです。」




「そ、そうか…。」




もうすでに亡くなってるのか…阿知波さんの奥さん。

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反町ゆうり(プロフ) - るるさん» ありがとうございます!ハロウィンの花嫁!わかりました!考えてみます! (2022年5月18日 22時) (レス) id: 9b92789279 (このIDを非表示/違反報告)
るる - とても面白い作品で、楽しく読ませてもらってます。ハロウィンの花嫁を書いて欲しいです。 (2022年5月18日 22時) (レス) @page50 id: 3da7b1202f (このIDを非表示/違反報告)
反町ゆうり(プロフ) - セレナさん» ありがとうございます!ハロウィンの花嫁考えてみます! (2022年5月18日 21時) (レス) id: 9b92789279 (このIDを非表示/違反報告)
セレナ(プロフ) - 凄く楽しいです🥰続きが気になります。ハロウィンの花嫁を書いて欲しいです (2022年5月18日 21時) (レス) @page50 id: 042df472d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年5月6日 18時

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