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よそ あまり むっつ ページ46

あの禿が帰ってくるまで他の子達と話をした

好きな食べ物は何か、好きな動物は何か。
ぎこちなく答えてくれた二人

他愛もない会話を交わす
そんな会話の中でさり気なく聞いてみた

普段、蕨姫花魁はどんな人なのかを

二人は俯いて答えてくれた



「蕨姫花魁は……少し怖いけど…綺麗な人だよ」



「うん…でも、怒らせないほうがいいかも」



『そっか…教えてくれてありがとうね』



……聞かないほうが良かったかも
うわぁ〜…ごめんよ…もっと明るい話題を振ろう



「…ただいま」



『おかえり』



帰ってきた禿
話題を変えるためその子に好きな物を聞く
この子も同様ぎこちなく答えてくれた

そうこうしていてると、気持ちが落ち着いたのか向こうからも沢山話題をくれた

だんだん子供達が明るい顔になって、本来の子供みたいに笑顔を見せてくれるようになってきた

そんな時だった



「おい、不細工。ちょっと長すぎるんじゃないの?……ついてきな。」



『……はい。すみません、盛り上がっちゃいました。…………またね』



しびれを切らしたらしい堕姫様が大きな音を立てながら襖を開けた

すっかり忘れてた
…ま、いっか

禿達に笑顔を見せて襖を閉める
また話す機会があれば童話を話せたらいいな

そう考えながら前を歩いていく堕姫様を追いかける



「……何か吹き込まれたりしちゃいないだろうね。」



『はい。別に悪いことは言っていませんでしたよ。蕨姫花魁の事を聞いたら綺麗だと言っていました。他に話したことは世間話です。好きな物とか。……それくらいですかね』



「ふぅん。」



……何で聞いたんだろ。


その後、堕姫様の部屋に行き、その部屋で寝かせてもらった
ほんと、私は何をしに遊郭に来たんだろう…

世話してもらってばっかだな……


そんな事を能天気に考えながら堕姫様が狩りに出かけるのを見届けた

堕姫様が出て行く際に閉め忘れた障子から月明かりが差し込んでくる

蒼くて…白くて…
鬼が出そうな夜

うとうとと瞼が閉じかけた時、



「ギャァァァァァァ!!!」



『…何?』



悲鳴が響き渡り、布団から這い出て外に顔を出す

地面に見えたのは一人の女性が血を流して倒れているところ

きっと、堕姫様がやったんだろう

そう思っていたら…



「調子はどうだ。」



後ろから聞き覚えのある声がした

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こなき(プロフ) - 三月の専属ストーカーなつめみくさん» わ!ありがとうございます😭そう言っていただけてモチベ上ります⤴ (10月16日 6時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
三月の専属ストーカーなつめみく - あかざちゃんが優しすぎて泣く。むざりんが何がしたいのかは分かんないけどこれからの展開期待してます! (10月15日 13時) (レス) @page29 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 雪製レンガさん» ウギャ嬉しすぎりゅ (7月7日 15時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
雪製レンガ - イメ画うますぎて泣けてきます… (7月7日 10時) (レス) id: 53ca077bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 柴犬愛好者さん» 分かりみが深すぎる (7月1日 10時) (レス) @page17 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐那菊 | 作成日時:2023年5月28日 1時

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