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いつ ページ5

首に針が刺さる痛みと
何かがドクドクと自分の体に流れ込む感覚

不快でたまらない
痛すぎる






『ゔぁッ!………ぐ……ぁ………………っ………』



「…これぐらいにしておくか。」







私、死んじゃうんじゃ………首だし…
針を抜かれたところで…
血管は破れてるだろうから………






「このぐらいで死にはしない。
私の血の量に耐えきればだがな。」



『ゴホッ………っは……………っ…血…?』






この人の血を送り込まれた…ってことか
なんか気持ち悪い…そんなの

耐えれなかったら死んじゃうのか………
やだよ…実質私が生きた時間2日じゃないか



……………ん。あれ?
首の穴塞がった………え?

え、何?気持ち悪い






「何故そこまで気味悪がるのか。鬼となれば永遠を手に入れ、私の役に立つことができるというのに」



『………鬼…………………』






何だっけ
誰かが鬼について話してくれたんだけど…
わからない。忘れた
鬼って何だっけ
おとぎ話のやつ?






「ふむ…もう私の血を分解したか」



『………?』



「週に一度、お前の血を寄越せ。」





えぇ………そんな急な………………

しかもさっきみたいなのしなきゃいけなかったりするのかな………
痛いし自分の体が自分じゃなくなる感じがしてすごく嫌だ





「それだけだ、もう戻ってよい。…鳴女。」



『………』









───ベベン






………あの琵琶の音はあの女の人が…
鳴女さん、髪の毛綺麗だった
私の部屋に戻るのも一瞬でいいなぁ

いやいや、そんなことより。
週に一度血を渡す??
血を分解した????

………訳わかんない






『えっ………』





部屋の端っこにあった鏡台で刺されたとこの跡を見たら
古傷のようになっていた





『もうお嫁にいけない…………』




最悪だ
体に傷がある女なんて誰も貰ってくれないよ………
あの男許さん…自分勝手なことしておいて
傷つけやがって………







──キュルルルル…




『………お腹すいた』






何も食べてなかったし………
あ、玉壺に台所とか教えてもらってない

きっとこの部屋の外もごちゃごちゃなんだろうし…わからないな

玉壺も童磨も居ないし…
せめて水だけでも飲みたい……
外に出てみるか






『うわぁ……案の定。普通の建物なわけ無いか』





扉の向こうは長い階段が下に続いていた
自然の原理に反した、長い長い階段

きっとここから足を踏み外してしまえば奈落の底へ落ちるだろう








今更だけど、こんな場所で女中として働くには無理があるんじゃないか?

むう→←よお



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こなき(プロフ) - 三月の専属ストーカーなつめみくさん» わ!ありがとうございます😭そう言っていただけてモチベ上ります⤴ (10月16日 6時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
三月の専属ストーカーなつめみく - あかざちゃんが優しすぎて泣く。むざりんが何がしたいのかは分かんないけどこれからの展開期待してます! (10月15日 13時) (レス) @page29 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 雪製レンガさん» ウギャ嬉しすぎりゅ (7月7日 15時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
雪製レンガ - イメ画うますぎて泣けてきます… (7月7日 10時) (レス) id: 53ca077bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 柴犬愛好者さん» 分かりみが深すぎる (7月1日 10時) (レス) @page17 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐那菊 | 作成日時:2023年5月28日 1時

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