おはよう人間【鬼滅の刃】

はた　あまり　やっつ ページ28

『えーと…お米と、味噌と…お茄子もくださいな』


「あいよ!これ持っていきな。おまけに色々付けといたからな」


『ありがとうございます…!』


「また来てなぁ〜!」







優しいなぁ…なんか沢山入ってるし……

また来れるかはわかんないけど、もし外に出る機会があればここに買い物に来よう


本当はもっとたくさん食材買いたいけど、できるだけ長持ちするようにしなきゃ

食べ物は買ったし、あとは布とか裁縫できるものを…






「おぉっ!あんた見かけない顔だね!しかも凄いべっぴんさんじゃないかい!どうだい?うちの着物見ていかない?あんた綺麗だから安くしてやるよ」


『わ、私ですか…?べっぴんさんだなんて…初めて言われましたよ。……でも着物を仕立ててもらうにしても、私は頻繁に外にはでれませんので…』


「まぁまぁ!いいじゃないか見るだけでも!流行りの髪飾りも、裁縫道具だってあるさ」


『裁縫道具……なら寄っていこうかしら』


「おっ、きたきた!ゆっくりみていきな」








う〜…見るからにお高そうなお店だったしちょっと躊躇っちゃったけど、裁縫できるものがあるならいっか!安くしてくれるらしいし

にしても…べっぴんさんかぁ……初めて言われたとは言ったものの、なんか少し懐かしいというか、違和感があるというか
少しだけ、寂しさがあるなぁ

どうしてだろう







『あっ…………こ、これって……』


「これかい?これは最近流行りの髪留めだよ。買ってくか?若いおなごに人気でねぇ、何でも、男に惚れられやすくなるんだとか」







蓬菊(ヨモギギク)のような色の小さなリボン………

華衣(かえ)さんが持っていた物と同じ…
………華衣さん、やっぱり童磨のこと本気で…
なのにあんな形で裏切られて…








『……いえ、大丈夫です。気になっただけで………』


「そうかい?あ、じゃあこれなんてどう?あんたによく似合うと思うんだけどねぇ」







藍色の櫛……金色で花が描かれてる…なんの花だろう

どこかでみたな…………あ、桐だ
そういえば花札をした時に見たんだ

………でも、いつだったかな。少なくとも私が記憶を失ってからじゃない
記憶を失う前、花札で遊んでたのかな?


…にしても、すごく綺麗………見れば見るほど見惚れてしまう





『これ、買います。それと、裁縫できる物もみたいのですが…』


「あんがとねぇ!えぇっと、裁縫道具はこっち。この裁縫箱に何でも入ってるよ。糸も針も!これを買えばお得だよ。」


『なるほど…なら、これもくださいな』


「まいどあり!」






買い過ぎに注意しなきゃだ…

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