おはよう人間【鬼滅の刃】

はた　あまり　ななつ ページ27

『……っは……うわ…も、やだ………こわ…』



「なぜお前が息切れするんだ…」



『だって怖いですよあんなの………下手したら血が吹き出るより怖い……』



「………慣れとは恐ろしいな。」



『ほんっとそう………』






やばいよこの猗窩座って人…いや鬼か……
身体能力化け物…?息1つ切れてないし、なんでこんなにすました顔なの…

そういえば…何処に連れてこられたんだろ…







『…ここって何処ですか?』



「あれが見えないのか。」



『えっ?………わぁ!明るい!』







ここは…商店街……なのかな

森の外はちょっと薄暗いくらいなんだなぁ…
今何時なんだろう






「この金を持って必要あるものを買いに行け。琵琶女の目玉をつけるから逃げることはできないぞ。もし逃げようとでも考えているのなら…お前を捕らえる事になる」



『わ……こんな大金…ありがとうございます
………鳴女さんの…目玉……わかりました。
私は逃げようとは考えておりません。この身に誓って言えます』



「そうか。ならいい
買い物が終わったらここへ戻ってこい。22時までには戻れ。帰ってこなければ逃走したとみなす」



『わかりました。では、行ってきます
猗窩座様ありがとうございます』








やったぁ〜!!買い物できる!
猗窩座さんついてこないんだなぁ
てっきり一緒についてきて監視されると思ってたんだけど…
鳴女さんの目玉が監視役なんだ…ぶにぶにする
猗窩座さんは見た目も人間とはかけ離れてるし…目玉のほうが小さくて良いのかも

どうしようかなこの目玉
袂に入れとくか


それにしても森から商店街までちょっと遠いな…
時間もあるし小走りで行こ!
まだ営業してるってことは6時くらいなのかな?
だとしても暗いなぁ…外
冬が近いのかも





『久しぶりに外に出た気分…沢山空気吸っておこ
…にしてもこの大金、どこで手に入れたんだろ…』





これがあれば一軒買えるぞ
…気をつけなきゃ。こんな大金持って出歩いてたら取られちゃうよ

てか建物沢山…人の声も聞こえてきたし、久しぶりに故郷に戻ってきた感覚がする


…やっぱり私、騙されてたり…するのかな

鬼なんかがいる城に奉公して、血を浴びて、片付けて……

怖い夢をみていたような感じがするけど…私の袂に入ってる目玉は間違いなく現実だし…
………考えすぎたら涙が出そうになるからもうやめよう。私は無限城に仕える女中だ

必要なものだけ買ってさっさと帰ろう

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