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はた あまり むっつ ページ26

「血だ。アイツの」



『………っあ、あぁ………そういえばそうでした。猗窩座様のせいではないです。謝らないでいいですよ!また洗えばいい話ですから』







一瞬、なんのことを言われたかわからなかったけど数秒立って理解した

顎がなくなってることに対して驚きすぎたからそんな事も忘れていた


これは誰が悪い訳では無いし怒ることではない





「……顔を洗ってこい」



『はい。そうさせていただきますね』





お風呂へ向かい、桶にお湯を入れて血を洗い流す

そうやっている最中、彼は風呂へ入ってくることはなく廊下の壁にもたれかかって待っていた





「終わったか。なら行くぞ」




『………はい?』






急に言われ無限城から森の中の景色に変わる

本当に急すぎて猗窩座が何をしたいのかよくわからなかった






『真っ暗…………てっきり外に出れるのは無惨様にお許しを頂いた時だけかと思っていました…』




「基本はそうだ。だが上弦の鬼なら連れ出せる。あの方に一言言わなければいけないが」




『………なるほど』









上弦の鬼との信頼を深めて脱出を手伝ってもらう…という考えがよぎった

今のところそれしか方法がわからない


だけど無惨の事を言っただけでバラバラにされるんだ
私に逃げることができるだろうか?


取り敢えず、できる所から徹底的にやる
それが私の生き方だ





「………そうだな」



『どうされました?』





手始めにこの猗窩座という男から
人間の女は喰いもしないし傷付けない

これなら少しは安全の保証ができるんじゃないだろうか




「…………」



『…?』



 
ずっと悩ましく考えているが、一体何をそんなに悩むことがあるのだろう




「……よし。俺に捕まれ。」



『っえ』




唐突にそう言われ困惑する

片手で抱えられ、足が宙に浮く


急に走り出したもんで体制が崩れそうになった
男の人とこんなに体を密着させるのはふしだらかもしれないが、とっさに首にしがみついてしまった

鬼は身体能力まで高いのかと驚く




『うわぁぁあ!早すぎ!!うわっ!?高ぁぁぁああ!!!』




超高速で走ったり、めちゃめちゃ高く飛んだりで、心臓がバクバクする

何故こんなに荒いんだ
もう少し優しく運ぶことはできないのだろうか


木を飛び移ったり、高いところから地面に着地したり


私には刺激が強すぎた

………いつもそれ以上に強いけど





『あのっ!もう少しゆっくりとか!ずり落ちそうです!!』


「だからしっかり捕まれと言っているだろ」


『ひぃ!』




結局速度を落としてもらえることはなく、抱えられながら森を駆けていった

はた あまり ななつ→←はた あまり いつつ



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こなき(プロフ) - 三月の専属ストーカーなつめみくさん» わ!ありがとうございます😭そう言っていただけてモチベ上ります⤴ (10月16日 6時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
三月の専属ストーカーなつめみく - あかざちゃんが優しすぎて泣く。むざりんが何がしたいのかは分かんないけどこれからの展開期待してます! (10月15日 13時) (レス) @page29 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 雪製レンガさん» ウギャ嬉しすぎりゅ (7月7日 15時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
雪製レンガ - イメ画うますぎて泣けてきます… (7月7日 10時) (レス) id: 53ca077bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 柴犬愛好者さん» 分かりみが深すぎる (7月1日 10時) (レス) @page17 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐那菊 | 作成日時:2023年5月28日 1時

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