おはよう人間【鬼滅の刃】

とお　あまり　ここのつ ページ19

どちらにせよ、ついてこいと言われたならついていくしかない






「…しっかり掴まってなさいよ」



『えっ、あ、はい!』






ある程度降りると階段の形がみるみる変わっていく

螺旋状の階段がギシギシと音を立てながら形を変えてまっすぐになる









変形する衝撃で転けそうになったけど堕姫さんが肩を抱いてくれたおかげで転けなかった…!優しい…!!!惚れる!!!

反射的に手が堕姫さんの体に触れてしまっているけど………かなり露出度高い服ね…!?






『わぁ…!
橋みたいになった…!!凄いですね!』




「そんなことより、いつまで私に引っ付いてるつもりだい。さっさと離れな」




『すみません!』







ごもっともです堕姫様……!!
上から睨めつける目線がかっこいいです!!








一旦距離を取ると前を向き、歩き出す堕姫様

それを駆け足で追いかける



歩いてる上に厚底の下駄なのに異様に足が早い







歩いていれば部屋がぐちゃぐちゃに混ざったようなところに来た

私の部屋とは違って和風で、障子が沢山入り混じっている








「ここがあんたの風呂や台所、厠
鬼は基本そんな物使わないし、邪魔なだけなんだけど……
無惨様はあんたの事すごく気に入らしてるからね。」






『わぁ……!!
すみません、私のために用意していただいて…
………………ところで、なぜ私は気に入られているんでしょうか……普通の人間と変わらないと思うのですが………』






「さぁ。稀血だったりすんじゃないの」





『稀血………………』









稀な血って事…?
それだけで気に入られるのか……


というか少し疑問に思ったんだけど、私が記憶を無くす前にここで暮らしていたならお風呂や食物はどうしてたんだろう

今用意したような口振りだし…


でも、忘れてしまってるから改めて教えてくれたのかも

それだとありがたいなぁ







「何をボーっとしているんだい。のろま
こっちに来な」




『あ……はい!すみません!!』







よし、場所は覚えた!

使い方も信者の方々に教えてもらったから大丈夫!!


ごめんなさい堕姫様!ボーっとしてました!
その怒った顔もお綺麗です!!








障子が入り混じった場所を抜けると床が途切れていて進めなくなっていた


だけど向こう岸にあったごちゃごちゃしている一部の壁が伸びてきて道ができた

気付いたら堕姫様が進んでいたから慌てて追いかける







『物理の法則おかしくないですか…
重力とか………………』





「そんなの今更でしょ」





『………確かに』

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