うちのフィギュアはなんかおかしい【煉󠄁獄杏寿郎】

《ハピバ煉󠄁獄さん》 ページ32

本編と関係ナッシング✦
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時は大正
Aさんは炎柱の継子です!!




✿──




『師範!行ってきます』


「うむ!Aならば心配はいらないが、油断は禁物だ。」


『ヘヘ………はいっ!』





ぷぷ。今日祝われると知らずに…


うんうん、私師範に撫でられるの好きだなぁ

固く分厚く大きな手
お日様みたいに温かい手




それはそうと日没までまだ時間あるし贈り物を選ぼう!!
もうすぐで到着するし

んー…でも師範はどんなのがいいのか…




そういえば、お母さんに聞いた


贈り物には意味があるって





…砂時計とかいいんじゃない!?

確か意味は──





うん、これだ

……まぁ、師範ですけどね!!?
慕ってるんです私は!!




『すみません、この砂時計、梱包してくれませんか?』


「あいよ!贈り物かい?お熱いねぇ〜」


『えっ、えへへ………』




ｷｬｰお恥ずかし
別に恋仲とかじゃないけどね?!親しい人にあげるだけだし!


ずっしりしてて、砂が橙色で、赤茶色の木で…師範っぽい…?




「はい、喜ぶといいねぇ」


『ヘヘ……はい』



このおばさんは私に恋人が居るとか思ってるのかもなぁ…

師弟みたいな関係なんだけどね………






✿──





『只今戻りました!』


「おかえり!無事か!!」




怪我はそんなにしてないんだけど…

一回木に思いっきり衝突しちゃったんだよな
大丈夫かな?砂時計………

確認したいけどもう包んでもらってるし…


まぁいいや!





『師範〜!ちょっと大事なお話が!』


「む!?なんだ、珍しいな!」




ちょんっと私の前に正座して座る師範

正座したり手が膝の上だったり…育ちいいよなこの人。





『お誕生日おめでとうございます!師範!!
気に入るかはわかりませんが、これを』



「!!覚えていてくれたのか!礼を言う!!
ここで開けてもいいか?」



『はいっ!もちろんです』




流石師範
いついかなる時も声は大きい





「これは……砂時計?」


『あっ゛…!!』





……壊れてた……
任務に行く前に買ったのが失敗だったか…

木材のほうが割れちゃってる…




『すみません……明日新しいの買ってきます』


「いや、いい。伝えたいことはわかった」




『…………えっ』


「…舐めてもらっては困るな!“限られた時間を一緒に過ごそう”……ではなかったか?」





え、嘘、わかるの?

……遠回しに告白したのバレた?
こんなことなら……他のを…




顔色を見ようとしたら、バチッと目が合う
そのまま師範は躊躇いもなく言った




「俺も同じ気持ちだ。───A」

━終━

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