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『っ………ここは………』
「おはよう、A。疲れていたんだね。…何も心配しなくていいよ。今は自分の事を考えるだけでいい。変わりたいのなら、もっと自分に甘えることだ
まず自分を愛せないと人を愛せない。
いつかAを支えてくれる人物が現れるだろう。
君は無理をしがちだからね。本当は素直な性格だろう?それでいい。それが、本当のAなのだと思うよ」
『……産屋敷、さん…』
「うん。意識はちゃんとあるみたいだね。よかった」
見慣れない天井、いつもより暖かい布団
あの時痛かった傷はすべて治療されている
いつの間にか私は倒れて家へ運ばれていたらしい
『…産屋敷さん、私、もう大丈夫なので……』
「いけないよ。無理して立っては」
『……無理なん、て……うぅ………』
「…歳は11歳くらいかな。甘えていいんだ。休むときはしっかり休んで体力を回復させることが大切。今は気持ちが混乱しているだろうからゆっくりでいい」
『………わかりました』
なんだろうかこの安心感は
声を聞いているだけで心がふわふわしてくる
私のことを気にかけてくれて、側にいてくれて…
なんだか…これが私の思い描いていた理想の父という感じがする
今はこれまでのことを忘れて眠りたい
ゆっくり。ゆっくり………深呼吸をして
心を落ち着かせて。嫌なこと、忘れて。
『すぅーーーっ………すぅーーーっ………』
「…これは、驚いたね。………この子はきっと凄い剣士になる。…この子の世話は行冥に任せよう。」
ゆっくりゆっくり眠りに落ちていく
嫌なことは流して
産屋敷家に出会えた奇跡に感謝して
沢山息を吸って、酸素を体に染み渡させる
しっかり休んで体力を回復させる。
.
.
『…ん゙………ん…?あれ…』
私、いつまで寝てたんだろう…
というかここどこ…?また違う場所だ…産屋敷さんの家じゃない
いたた…起き上がっただけで頭痛い…
骨も鳴るし…
「安静にしていろ。寝起きは頭が痛いだろう……南無阿弥陀仏………」
『…あ、はい……えっと、あなたは…』
「………悲鳴嶼行冥だ。AA、君の世話をお館様に命じられた。君が自立するまでこの家で共に暮す。」
『あぁ…なるほど……宜しくお願い致します』
「…君は丸2日寝ていた。だが、その間回復の呼吸を行っていたと聞いている。それは本当か」
『回復の呼吸…?……初めて聞きました。確かに寝る際に深呼吸を意識してはいましたが…』
「無自覚、か…………」
『……?』
回復の呼吸……なんか…便利そう
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優衣(プロフ) - 後半食べ物の事ばっかりなの可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (4月2日 11時) (レス) @page25 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます!頑張ります(ᗒᗩᗕ) (4月1日 20時) (レス) @page24 id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 夢主ちゃんのお茶渋かったんだ🍵続き楽しみにしてます✨ (4月1日 18時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます(ToT)更新頻度低くて本当ごめんなさい😖なのにまだ見てくれてることが嬉しすぎて泣けてきます…アリガトウ!!! (3月11日 21時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 無一郎のまたね(⌒0⌒)/~~めっちゃ可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (3月11日 21時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐那菊 | 作成日時:2023年9月22日 23時