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少し気まずい空気の中、悲鳴嶼さんが待つ家に向かう




『戻りましたー!玄弥さんも一緒です』


「丁度いい。魚も焼けた。」




やった!
これ好きなんだよね〜




『あ、茶の用意するのでお二方は座っててください!』


「……うむ。」




ヘヘ
お館様のところでお茶の淹れ方極めてきたから上手にできるぞ

悲鳴嶼さんびっくりするだろうな!

前にお茶を淹れたことあったけど…
その時、泣かれたからな

南無……って言いながら泣いてたからな。




『……っよし……これで完璧…!…………なはず。』




ちょっと不安ではあるけど大丈夫!
あまね様にも上手になったって言ってもらえたし

……あれ、今思えば時透君が薬飲む時不味そうな顔してたな…
もしかして私のお茶のせい?

………………ううん!きっと薬が苦かったんだよね!うん!!




『できました…!前よりはうまく出来てると思います!!』


「……そうか。………では頂こう。」


「………」




二人が湯呑みを口へ運ぶ
同時に茶を一杯飲んだ

さて、気になるお味は…!!




「うま」


「…確かに上達したな。渋くない。」


『良かったぁ…!………え、前のお茶渋かったですか?』


「……………南無阿弥陀仏。あれも個性が出ていて良い。」




うっ………渋かったんだ…
私、自分で飲むことないからな…わかんなかった………

まぁ…なにはともあれ!
前よりマシになってるみたいで良かった!




『ヘヘ
これからも腕を磨きます!……魚食べていいですか?』


「うむ。構わない」


『やった!いただきまーす!』




目の前にある魚を挿した串を取り、息を吹きかけて冷ましてからかぶりつく

パリッと音を立てる香ばしい魚
柔らかい身と魚特有の油が口いっぱいに広がる

これだ、これが食べたかった

もちろん産屋敷邸でいただいた食べ物も美味しかったけど、これは実家の味だ

米と漬物が欲しくなっちゃうね




「……すげー美味そうに食うな…お前…」


『実際美味しいよ!あーずっとこれが食べたかったんだ!玄弥さんも食べよ?』


「おう…」




私の言葉に続いて彼も魚を口にする
同じくパリッと音がなり、身がほろほろと崩れていく

思っていたより口にあったのだろう
魚にかぶりついた時から目がキラキラしている


この風景を見て悲鳴嶼さんが微笑んだ
柔らかく優しい微笑みだった

…なんかこっちまで嬉しくなっちゃうな


自然と口角が上がってしまう
それを誤魔化したくてもう一度魚にかぶりついた


──パリッ

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優衣(プロフ) - 後半食べ物の事ばっかりなの可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (4月2日 11時) (レス) @page25 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます!頑張ります(⁠ᗒ⁠ᗩ⁠ᗕ⁠) (4月1日 20時) (レス) @page24 id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 夢主ちゃんのお茶渋かったんだ🍵続き楽しみにしてます✨ (4月1日 18時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます(ToT)更新頻度低くて本当ごめんなさい😖なのにまだ見てくれてることが嬉しすぎて泣けてきます…アリガトウ!!! (3月11日 21時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 無一郎のまたね(⌒0⌒)/~~めっちゃ可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (3月11日 21時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐那菊 | 作成日時:2023年9月22日 23時

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