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ページ21

『はい、名前書いた紙
誕生日も書いといたよ』


「……好きな食べ物、好きな遊び、好きな色、好きな動物は?」


『………ごめん、思いつかなかった』





食器を戻し、時透君の部屋で名前を書いた紙を渡す


何を考えても好きな物は浮かばなかったので誕生日と名前だけを書いて渡した

だが、不服だったらしい

眉をひそめ肩を落としている





「…………」


『あー…ごめん、そんなにしょんぼりしないで』


「…僕の方こそ我儘言ってごめん」


『我儘だなんて!そんなことはないよ
………うーん…あ、そうだ』





いいことを思いついた

これなら時透君も満足するし
私も好きな物が見つかるはず





『一緒に私と探してくれない?好きな物。』


「一緒に…?」


『うん!これなら好きな物見つけられるし、思い出もできるかなって
……でも、探すのは………当分先のことになりそうだね
だって時透君は……きっと今、私と遊ぶよりやらなきゃいけないことがあるはずだから』


「うん。そうだね
僕は君のことを知れればそれでいい。数年後になっても構わないよ
……約束する。僕が君を守れるぐらい強くなったら必ず迎えに行く」


『…わかった!それまで待ってるね』





私の提案は今すぐできるものじゃなかったかもしれない

だけど時透君は数年後になっても構わないと言ってくれた
本当にそれが嬉しかった

月日が経ってもまた会えると思うと胸が高鳴った






その夜はそこで話が終わり、それぞれの部屋で眠りについた

私は眠る寸前まで最終選別のことを考えていた


時透君の介護が終わり次第、悲鳴嶼さんの元へ戻り最終選別を受ける予定だ

雀の涙ほど不安はあるが、それ以外は自信で満ち溢れている


もちろん詳しい話は聞いているし、命を無くしてしまうかもしれないということも知っている


自信はあるが妥協はしないつもりだ

万全の準備をしてから選別へ向かう





だけどこの介護をしている時間だけは、浮かれててもいいよね?少しぐらい

本当に、嬉しかったんだもん…

時は流れて→←・



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優衣(プロフ) - 後半食べ物の事ばっかりなの可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (4月2日 11時) (レス) @page25 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます!頑張ります(⁠ᗒ⁠ᗩ⁠ᗕ⁠) (4月1日 20時) (レス) @page24 id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 夢主ちゃんのお茶渋かったんだ🍵続き楽しみにしてます✨ (4月1日 18時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます(ToT)更新頻度低くて本当ごめんなさい😖なのにまだ見てくれてることが嬉しすぎて泣けてきます…アリガトウ!!! (3月11日 21時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 無一郎のまたね(⌒0⌒)/~~めっちゃ可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (3月11日 21時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐那菊 | 作成日時:2023年9月22日 23時

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