・ ページ13
あまね様に風呂や厠の場所、他にも怪我の手当を詳しく教えてもらった
あと、あの子の事も簡単に教えてもらった
時透無一郎、彼は戦国の世にいた始まりの呼吸を使う戦士の子孫らしい
時透君は1年前に両親を無くし、これまで双子の兄と生活していたとのこと
私は何故か親近感が湧いた
違うところは沢山あるけど、私も双子の姉がいた
私とお姉様はあんまり似てなかったけど、時透君は瓜二つでそっくりだったってあまね様が言ってた
双子らしくていいなぁ
「この部屋で数日お過ごしください。食事はこちらでご用意させていただきます」
『わかりました。色々とありがとうございます』
『いえ。では、失礼いたします。数分経ったら産屋敷輝哉がおいでになりますので、それまでお待ち下さい』
『はい。』
襖が開けられ部屋に入る
あまね様が去る時に、深く礼をした
……今更だけど、私のようなまだ鬼殺隊員でもない者が産屋敷邸で過ごしていいのだろうか…
これって貴重な体験の気がする…
くれぐれも失礼のないようにしなきゃ
部屋を見渡し、一息をつく
急にこうなってしまったけど、悲鳴嶼さんは泣かないだろうか
いや、大丈夫か。1年一緒に過ごしてわかったけど、あの人は子供に苦手意識がある
私は大丈夫みたいだけど…最初のうちは圧があって少し怖かったな…今は大きい猫みたい
部屋にあった鏡で自分の顔を見つめ、鏡の自分の頬に触れた
やっぱり、お姉様には似ていない。お姉様は目元がお父様に似ている。私は…少しお母様と似た雰囲気があるけど……どちらかといえば母方の祖母に似てる
お母様は鉄面皮という言葉がしっくりくる
恥を恥とも思わず、ずうずうしい
そういえば…お姉様とは身長も違ったけど、思い返せばお姉様はお父様のこと大好きだったなぁ…
どうしてだろう…
毎日自分達に手を上げて、暴言を浴びせてくる相手なのに
でも…生きていられていたのはお父様のおかげなんだよね。お父様の仕事のお陰で食べれていたし
………あんまり、良くないけど。
そんな事を考えながら今度は毛先をいじった
「A、いるかな?」
『あ、はい!今開けます』
突然外からお館様の声が聞こえたので、慌てて出た
そこにはあまね様はおらず、お館様1人
相変わらず穏やかな声と笑顔で接してくれるお館様は後ろから後光がさしているように見えた
17人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優衣(プロフ) - 後半食べ物の事ばっかりなの可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (4月2日 11時) (レス) @page25 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます!頑張ります(ᗒᗩᗕ) (4月1日 20時) (レス) @page24 id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 夢主ちゃんのお茶渋かったんだ🍵続き楽しみにしてます✨ (4月1日 18時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます(ToT)更新頻度低くて本当ごめんなさい😖なのにまだ見てくれてることが嬉しすぎて泣けてきます…アリガトウ!!! (3月11日 21時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 無一郎のまたね(⌒0⌒)/~~めっちゃ可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (3月11日 21時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:狐那菊 | 作成日時:2023年9月22日 23時