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「……っ……………」


「おはよう。無一郎」


「…………………」


「…君は必ず自分を取り戻せる。無一郎
混乱しているだろうから、今はとにかく生きることだけ考えなさい
生きてさえいれば、どうにかなる。失った記憶は必ず戻る。心配いらない。きっかけを見落とさないことだ
些細な事柄が始まりとなり、君の頭の中の霞を、鮮やかに晴らしてくれるよ。」







私は、無一郎という男の子の顔から目が離せなかった

ぼーっとしていてなにを考えているかわからない


だけど、お館様の話を聞く限り記憶をなくしてしまっているのかな
……それってどんな感じなんだろう
今まで何をして生きていたかわからないのかな
私はお館様に出会う前、あんな感じだったけど…

もし、私も記憶を無くして全てなにもわからなかったら…

………そんなのやだ。怖すぎる。私の過去は覚えていても忘れていてもどっちでもいいような物だけど、なにか大切な物があった

この子にもきっと、忘れちゃならない物があるはず






「…紹介しよう。私の隣りに座っている女の子はAというんだよ
2人は少しだけ、背景が似ているようだね
どうだろう、しばらくの間2人で過ごすのは
なにか見つけることができるかもしれないよ」


『ここでですか…?私は構いませんが…』


「うん。行冥のことが心配なんだね。大丈夫、私から手紙を飛ばしておこう」


『ありがとうございます…!』







不思議と嫌ではなかった

お館様様の仰るとおり、なにか見つけることができるかもしれないと思った


…そういえば背景が似てるって言ってたけど、どういうことだろう

うーん…境遇が似てるに近い感じ…?
……この子も家族を鬼にやられたり?
私が、力になれないかな
この子が自分でなんとかしたいと言うのなら無理して寄らないし






『その…怪我が完治するまでの間、私が看病してもいいでしょうか?傷の手当はできます。あと、接触が増えると会話も増えるかなと…思ったのですが』


「ああ、構わないよ。私もAに頼もうと思っていたところだ」


『ありがとうございます…!
……よろしくね。』


「………」





喋らないな…でもいつか、心を開いてくれないかな

 


「あまね、家の案内を頼んでもいいかい?」


「はい。…ではA様、こちらへ」


『あ、はい…!』





席を立ち部屋を出る

部屋を出る直前、男の子と目が合った
あの子は今、何を思っているのだろう

少なくとも私は、彼のことを案じている

・→←11歳の男の子



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優衣(プロフ) - 後半食べ物の事ばっかりなの可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (4月2日 11時) (レス) @page25 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます!頑張ります(⁠ᗒ⁠ᗩ⁠ᗕ⁠) (4月1日 20時) (レス) @page24 id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 夢主ちゃんのお茶渋かったんだ🍵続き楽しみにしてます✨ (4月1日 18時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます(ToT)更新頻度低くて本当ごめんなさい😖なのにまだ見てくれてることが嬉しすぎて泣けてきます…アリガトウ!!! (3月11日 21時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 無一郎のまたね(⌒0⌒)/~~めっちゃ可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (3月11日 21時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐那菊 | 作成日時:2023年9月22日 23時

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