あ ま の じ ゃ く 【片桐智司】

裏番4 【片桐side】 ページ5

女とこう話をするのは久しぶりだ。



開久の頭をやってからこう話したことはねぇ気がする…




貴「あー、照れてるー(笑)」




俺の顔を覗きこみながらもケラケラと笑う橘




不覚にもキュンとした←



片「うるせぇ…」ﾍﾞｼｯ



いくら青蘭の裏番でも女であることは変わりねぇからな…軽く頭をﾍﾞｼｯと叩いた




貴「ｲｯ、痛い…」



片「!わ、悪い…」



力を入れすぎたのかデコを抑えながら涙目で俺をジロっと睨んでいる



貴「大丈夫だよ、私強いもん!」



怒ったかと思えば白い歯を見せながらニコッと笑いやがる




見ていて飽きない女だ…





片「喧嘩、すんのか？」




貴「うん！青蘭に通って増すからね！」ブンブン



自分の前で手をブンブンと振り回す橘




その姿だけでも愛くるしいと思っちまう…




片「そうか…(可愛い)」



貴「あ、本屋に行くんだった…忘れてたー」



片「行くぞ…」



青蘭の橘と開久の俺が一緒に歩いていると周りからスゲェ見られる




貴「ｼﾞｰｯ…」




片「…何だ」



歩いていると橘が俺の顔をのぞき込みながらｼﾞｰｯと顔をガン見してきた




貴「ｴﾍﾍ、片桐くんカッコイイなーっと思って」



片「!…////」



にへらと笑いながら先に歩いて行く橘





片「(あの野郎っ/////)」




自分でも顔があつくなるのが分かった。




何で今日初めて会った女にこう興味を持っちまったんだ




貴「片桐くーん!はやくー！」




てめぇのことて深く考えてるなんて思ってもねぇ橘は少し先に歩き手をブンブンと振り回していた




片「待ってろ!…」



俺は足早に橘の元に走った

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