あ ま の じ ゃ く 【片桐智司】

裏番20 【貴方side】 ページ21

貴「暗くなっちゃったねー」



片「真っ暗だな…」



楽しかったことは過ぎるのは早いって聞いたけど…本当だよー!まだ、片桐くんと話していたい



片「送ってく…行くぞ」



貴「え!イヤ、それは悪いよ…」



片桐くんがイケメン対応の定番の『家まで送ってく』と言ってくれた。



無自覚イケメンですやん←




片「こんなくれぇのに女1人で帰らせねぇよ…」




貴「…好き」



率直な感想が普通に口から出てしまった。



うん、好きだよ?片桐くん優しいもん




片「!?…そういうことはほんとに好きな奴に言え」ｺﾞﾝｯ



気〇斬じゃなくて普通のグーパンが私の頭に降ってきた



い、痛っ!!そして重い!!



貴「わ、割れるー!」



片「そう簡単に人間の頭は割れねぇよ…」



割れないかもしれないけど…ヒビが入ったかもしれないよ!!!痛いよ!!!



貴「痛かった」



片「平気、平気…」



最初にあった時は軽く叩いただけで心配してくれたのに…今はグーパンされても心配してくれな(笑)




貴「寒いぃー！」



真冬らしい寒い風が私と片桐くんの間をすり抜けていった



片「寒いのか?」



貴「寒いよー！…片桐くんは寒くないの??」



私は全身ガクガクと震えているのに片桐くんは平気な顔をしている




寒くないのかな？イヤ、寒いよね…？



片「…こうすりゃあ寒くねぇだろ?」



貴「…へぇ?…!?////ど、どしたの!?」



寒いと答えた私に片桐くんは私の手を掴み自分の学ランのポッケに突っ込んだ



片「…橘が寒いっつったから？」



自分でも何をしたのか分かっていないのか頭をコテンとしている


貴「ﾌﾞｯ!…ありがとう、暖かいね」 ｸｽｯ



不器用だけど私に優しくしてくれる片桐くん。



片桐の手大きいな…それに暖かい



片「…別に」ﾌﾟｲｯ



私の方を向かずにﾌﾟｲｯと横を向いた片桐くん



照れてるのかー(笑)



貴「…照れてる?」



片「照れてない」



貴「……照れてる」



片「照れてない…」



貴「………照れt…片「照れてねぇ!!」…ｳｨｯｽ」



寒いはずなのに片桐くんと話していると体がポカポカしてくる



手を繋いでいる方はいつもより暖かい気がするのは気のせいかな…

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