7話 ページ8
しばらく歩いていると魔法帝が待っている王宮に到着した。平民のAにとって王族が住む煌びやかな場所には行ったことが無かった。
貴「ｳｩ…」
気圧されてしまったAはシャーロットの後ろに隠れながら王宮に入った。歩いていると、魔法帝の付き人であろう魔道士が式をする場所まで案内してくれた。
シャーロット「シャキッとしろA…ジャックが居ないなら私の近くにいれば良い…」
中に入ると、"紅蓮の獅子王団"銀翼の大鷲団"金色の夜明け団"の轟々たる面々が全員が来るのを待っていた。
？「…翠緑の蟷螂もいるのか…」
？「平民の団の分際で…」
シャーロットは気にせずにズカズカと入っているが銀翼の大鷲の団員はAがこの場に似つかわしくないと発言している。
確かに平民のAが魔法帝のいる王宮にいるのは似つかわしくないかもしれない、しかし呼ばれた事は確かなのだ。
シャーロット「気にすることない、Aは呼ばれた身なのだ」
貴「ｱﾊﾊ、大丈夫です…慣れっこなので…」
下唇を噛み、何とかシャーロットに心配かけないようにニコッと笑いながら話している。
ソル「大丈夫ッスか?」
ソルが心配してAに話しかけてくれた。話しかけてくれるだけでもありがたい。
貴「ソルさんありがとうございます」ﾆｺｯ
もし、この場にジャックがいたらAに変なことを言った魔道士全員を切り刻んでいるであろう。全員揃ったので式が開催された。
全員がいるはずだが、扉がガチャっと開き誰かが入ってきた。入ってきたのは入団試験で一緒にいたアスタとユノだった。
貴「!(アスタさんとユノさんだ!)」
話かけようと試みたが知らない人と一緒にいたのでまた、後で話しかけることにした。いきなり話しかけたら失礼かもしれない。
ユリウス「全員揃ったね、では、戦功受勲式を始めよう」
次々と星を獲得した魔道士が魔法帝から直直に話をされている。もう少しでAの番だ。
ユリウス「星所得数15、翠緑の蟷螂団A・ホワイト五等中級魔道士の称号を授与する!」
魔法帝であるユリウスがAのことを五等中級魔道士に任命してくれた。これでまた、1歩夢に近づいた。周りでは、新人が一番の星を獲得したことに驚き、それにいきなり五等中級魔道士になったことに驚いている。
ユリウス「君はとてもいい魔道士になるよ、頑張ってね」
貴「!ハ、ハイ!」
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作者名：唐墨 x他1人 | 作成日時：2018年9月26日 0時
