43話 『スキスキ同士』 ページ44
その後も大どんでん返しは続いた。万年最下位の黒の暴牛が3位に躍り出たのだ。星所得数はなんと、101!マイナス50からとても飛躍した団なのだ。
ジャック「2位だってよ、かっかっ!」
順位発表は終わり祭りもそろそろ終わりが近づいてきた。嬉しそうに笑っているジャック。
貴「あ…あの…団長」
ジャック「?どうした?」
緊張で声が出ない。でも、ここで伝えなければきっと一生伝えることは出来ないだろう。
貴「わ、私…その…」
ジャック「…あー、待てA」
ジャックはAの口に手を当ててAの言葉を制止した。彼女は緊張しすぎて声が思うように出ない。
ジャック「…そういうのは、俺からだろ…」
貴「!?え…」
返ってきた返事はAが思っていたことではなかった。きっと、優しくやんわりと断ると思っていたが…違っていた。
ジャック「俺も恥ずかしいからな…ちゃんと聞けよ」
ジャックですら顔をほんのりと赤く染めて恥ずかしがっている。Aの手をグイッと引き寄せ軽々と持ち上げたジャック。
ジャック「…好きだ、A」
貴「!!」
Aは顔を赤くして目には涙を溜めながらジャックのことを見ている。
貴「私も、好きです…団長のこと大好きです」
ジャック「!…言ってくれるじゃねぇか」ギュゥゥ
Aのことをギュゥゥと抱きしめるジャック。A恥ずかしながらも背中に手を回している。
ジャック「かっかっ、可愛いやつ」
貴「そ、それは反則です!」
46人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:唐墨 x他1人 | 作成日時:2018年9月26日 0時