36話 『星果祭』 ページ37
貴「うん、すごい増えた」
白夜の魔眼の件があってからAは任務を片っ端から受けて自分の魔力を上げようと努力していた。
でも、任務をやりすぎてジャックに怒られるのは多々あったが…
ジャック「おー…すげぇな、何個あんだ？」
貴「何個あるんでしょうか…沢山ありますよ!」
Aが任務を成功しまくったおかげで沢山の星を授与されてきた。去年よりも絶対に星の数は多い。
ジャック「かっかっ!今年もヤミんとこは最下位だな!」
黒の暴牛は万年最下位らしく、星にマイナスがついているらしい。アスタがきっと頑張って解消していってくれていると思うが…
ジャック「A、お前も祭り出んだろ？」
貴「?祭り?」
Aはハージ村の近くの村に暮らしていたため、王国の祭りなど来たことがなかった。やっていることはたまに耳にしたことがあるが…
ジャック「星果祭だ、今年もヤミのしかめっ面が拝めるぜ」
嬉しそうに笑っているジャック。Aもお祭りに行けると聞いてワクワクとしているようだ。
貴「私、行ってきてもいいですか?」
ジャック「順位発表は20時からだからな、ちゃんと来いよ」
Aは元気よく返事をして星果祭が行われている街に向かって行った。
＊＊＊
貴「!ｳﾜｧｧ!…すごーい!」
キラキラと街は装飾されており出店なども開いており国民は楽しそうに祭りを楽しんでいる。
貴「綺麗!」
店「お、嬢ちゃん食べてくかい？」
トコトコと周りを見渡しながら歩いていると"りんご飴"を売っている出店の店主に声をかけられた。りんご飴なんて食べ物見たこともないAは速攻購入した。
貴「!…あ、あま〜い♡」
りんご飴にパクッと噛み付いてみると、Aは美味しすぎて涙が出そうになってしまった。
貴「…ん?いい匂い…」
こんがりといい匂いが漂って来た。匂いのする方に行くと、アスタが何かを持って売っていたのだ。
貴「アスタさん!」
アスタ「!A!焼きイカ食うか?!」
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作者名：唐墨 x他1人 | 作成日時：2018年9月26日 0時
