28話 『団長会議』 ページ29
貴「…?」
目を覚めるとAのソコは真っ白な部屋だった。ここはどこかの部屋のようだ。記憶を頼りに思い出した。
貴「…えっと…確か…」
思い出しているとベットがモゾモゾと動いている。何かいると思ったAは刺激しないようにその場から動かないでいた。
ジャック「…んだと、コノヤロウ…」クカー
貴「!?ヒィギャァァァァァ!!!」
ジャック「グハッ!!」
隣にいたのは半裸で眠っているジャックだった。驚いて悲鳴を上げながらベットにいるジャックに蹴りを入れてしまった。
ジャック「いってぇ…Aか?」
貴「な、な、なんで…」
半裸のジャックはまだ、眠いのかあくびをしながら背伸びをしている。自分を蹴ったことを咎めないジャック。
ジャック「かっかっ、覚えてねぇのか?」
貴「!?」
シャーロット「A!!どうした!!…!?貴様!会議に居ないと思ったらこんなところに…何故半裸なのだ!?」
Aの叫び声で駆けつけてくれたシャーロット。半裸のジャックにいち早くツッこんでいる。
ジャック「寝てたんだよ…たくっ…」
シャーロット「寝ていた?…!?貴様!」
シャーロットは何か勘づいたのか茨魔法でジャックを拘束した。寝起きで頭が働いていないジャックはあくびばかりしている。
貴「シャ、シャーロット団長!大丈夫です!…ジャック団長は本当に寝ていただけです!」
ジャック「かっかっ、何もするわけねぇだろ」
Aがシャーロットに頼み込むとジャックを拘束していた茨魔法を解除してくれた。
シャーロット「Aに免じて今回は見逃してやるが…次はないぞ!」
シャーロットはジャックに凄みを聞かせながら言うと部屋から去っていった。まるで嵐のような数分間だった。
貴「あの、団長…蹴ってしまってごめんなさい…」
ジャック「いたかねぇよ、驚いただけだ…」
ベットに座っているAの隣に腰掛けるジャック。Aは何も言わずにジャックのことをジーッと見ている。
ジャック「かっかっ、合意も無しにするわけねぇだろ…」
貴「そうですよね、団長はそんな人じゃないですもんね」アハハ
Aは、アハハと笑いながらジャックに伝えている。が、彼は少し意地悪そうな笑顔を浮かべて口を開いた。
ジャック「俺がそんな人じゃねぇって?」
貴「ウワッ?!…!!?」
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作者名:唐墨 x他1人 | 作成日時:2018年9月26日 0時