23話 ページ24
貴「さすがです!アスタさん!」
アスタ「よっしゃあー!!」
Aはパチパチとアスタに拍手をしている。倒された顔面怖い人の仲間の魔力が高まっている。
リヒト「…よくも、ヴァルトスを」
明らかに今までと感じが変わっている。仲間を倒されて激怒しているようだ。だったら、こっちだってシスターをあんなボロボロにされたんだ。怒ってやる。
リヒト「光創成魔法"裁きの光鞭"」
強大な魔力で作った光の鞭を手当り次第に振り回し、洞窟はボロボロと崩れていった。A達は瓦礫に埋もれ、反応が無い。
アスタ/ヤミ「「うぉらぁぁ!!」」
ヴァルトス「!何!?」
生き埋めになったと思ったA達は自ら瓦礫から出てきたのだ。アスタとヤミは"氣"でかわしたようだが、Aは魔法で自身を強化し、瓦礫の攻撃を耐えていた。
貴「ジャック団長と同じぐらいタフですね…」
アスタ「!?マジ!!やったぜ!」
2人の頑丈さに少し呆れているA。アスタは団長と同じぐらいの防御力があると言われて嬉しがっている。
リヒト「…おかしい…」
貴「…え」
いきなりAの視点がガラッと変わったさっきまでアスタとヤミの所にいたのだが、今はリヒが目の前にいる。理解が追いつかないAだが、身体は先に動いていた。
貴「氷造形魔法、"雪崩れ"(バランガ)」
何とかして離れることが出来たAだが、何故かひっかかることがある。何故、Aの事を攻撃しなかったこと。もうひとつは…
貴「…"エルフ"…」
リヒト「!…君にはどうやら混じっている"ようだね…」
リヒトはクスクスと笑っている。A達には何が何だか分からなかった。
ヤミ「おい、嬢ちゃん大丈夫か？」
貴「!…大丈夫です!」
ヤミはAの言葉を聞き漏らさなかった。
"エルフ"
『数百年前に現在のクローバー王国の端、恵外界に生息していたとされる種族。』だと聞いたことがあった。
ヤミ「…(この状況でなんで"エルフ"が出てくるんだ?…それに…)」
Aの魔力がいつもの魔力ではない。禍々しさを帯びている。まるで…"悪魔"のようだ。
リヒト「君なら大丈夫だろう…人間2人を裁いた後で君を回収するよ…」
貴「!?」
するとリヒトの周りの"魔"がキラキラと光っている。まるで力を貸しているようだ。リヒト自身の魔力もドンドンと上がっている。
アスタ「ヤミさん!やばくないですか!?」
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作者名：唐墨 x他1人 | 作成日時：2018年9月26日 0時
