人見知りな新米魔法騎士のお話 (ページ11)

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10話『王都襲撃』ページ11

貴「お、王都が襲撃されている?!…」

報告を受けたA達はすぐに状況が分かるように、金色の夜明けの団員が魔法で王貴界の立体模型を作り出した。何処を襲撃されているか、ひと目でわかる作りになっている。

シャーロット「心配するなA、我々は魔法騎士団員だ…民を守るのが我々の務め」

少し怯えていたAにシャーロットは声をかけてくれた。魔法騎士団は国民を守るために作れた組織。

貴「!ハイ!」

団長達が作戦を練っていると、いきなりアスタが飛び出した。魔力を探知出来ない彼には敵の居場所が分からない。

アスタ「音のデカい方に行く!!」

アスタの返答にポカーンとしている金色の夜明けの団員。まぁ、一理あるのだが…魔力の無い者が先陣を切って出ていった事に対しても驚いていた。

レオ「フハハハ!面白い、貴様の力見せてもらおう!」

アスタの後を追うように紅蓮の獅子王の団員が突っ走って行ってしまった。これにはフエゴレオンもため息をついた。

フエゴレオン「レオの奴めまだまだ子供だな…」

アスタとレオは先陣を切って王宮に向かった。残された団員はフエゴレオンの指示の元敵を殲滅する動きをとることにした。

銀翼の大鷲団はもっとも魔力が強い中央区。
碧の野薔薇は東区。
金色の夜明けは二手に別れて北西区と西区。

貴「?…あ、あの…私はどこに…」

一人だけ言われなかったAはその場でアタフタとしている。シャーロットが見かねて手を掴もうとしたが、後ろからガシッと誰かに襟を掴まれた。

フエゴレオン「貴様は私と来い」

貴「!?!ﾋｨｪｪｪ!!」

今日イチで変な声を出したA。襟を掴んだ犯人は以外にも紅蓮の獅子王団、団長のフエゴレオンだった。シャーロットは呼び戻そうのしたのだが、王都が襲撃されている。そんな暇は無かった。

シャーロット「フエゴレオン!Aに傷一つでも付けてみろ!私が、黙っていないぞ!」

フエゴレオンの魔力で作った炎の獅子に捕まりそのまま王宮に向かった。ノエルは金色の夜明けと共に王都に向かった。