338*『お見舞い』 ページ38
3月7日
淺間side
練習後、みんなお見舞いに行きたいって言ったけど、さすがにガタイの良い男数十人で病院に行くわけにもいかないから、俺と玉井さんで行くことになった。
ーコンコン
『どうぞ〜』
扉をノックすると聞こえてきた女性の声。
Aの声だ。
静かに扉を開けると女性が2人。
その2人に軽く会釈して、ベッドに目を向けると、上半身を起こして優しく微笑むAの姿。
急いで側に行く。
26「A、」
『大基、急に倒れてごめn…』
俺はAを抱きしめる。
『大基…』
26「…よかった、本当によかったぁ」
『…大基、ごめん』
泣きそうになるのを堪えて首を横に振る。
離して、頭を撫でるとへにゃっと笑うA。
その笑顔にノックアウトされて、これ以上見つめられたら我慢できなくなりそうで周りを見る。
26「あれ？夢奈ちゃん？」
女性の1人は速水さんだけど、もう1人はAの幼馴染みの夢奈ちゃんだった。
26「何で？」
夢「千葉にいたんだけど、大翔くんから連絡もらって」
26「そっか。A、よかったね」
『目覚ましたら、菜緒ちゃんとゆめがいたから驚いた』
26「あ、玉井さんいいんすか？外部にもらして」
54「家族には伝えようと思ってさ。ゆめちゃんは家族みたいなもんだし。あ、外部には言わないでね」
夢「うん」
54「A、調子はどう？」
『朝より大分良い。凄い迷惑かけて、申し訳ないんだけど、ただの貧血だって』
54「いつまで病院？」
『お医者さんが、“病院にいてもやることないし、明日には退院できるよ”って』
54「そう。じゃあ大阪で待ってるから」
『甲子園球場は兵庫だけどね』
54「うるさいwじゃあ俺たちは一旦退散するから。大基、()まだ病み上がりだから、激しいことはしちゃだめよん
♪じゃあまたあとで」
26「なんもしないっすよ！」
素早く扉へと向かう3人。
『あ、ちょ、こら！大翔くん！ゆめ！菜緒ちゃん！』
Aの呼び掛けも虚しく…
ーガラガラガラ
扉が閉まって2人きり。
『はぁ…』
26「・・・」
『・・・』
えっ、と。なんでこんなに気まずくなってるの？
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優姫(プロフ) - 蛍兎さんありがとうございます！岡本選手はまだお若いので驚きました(笑)他球団選手には疎い者で…こんな作者ですが、これからも『砂時計〜僕らの時間〜』をよろしくお願いします！ (2019年3月16日 22時) (
レス) id: 4cd73a8a76 (このIDを非表示/違反報告)
蛍兎(プロフ) - こんばんは！G岡本選手は既婚者です (2019年3月16日 21時) (レス) id: 49bf26441a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優姫 | 作成日時：2019年2月10日 16時
