286*『永遠のライバル、永遠の親友』 ページ36
Aside
〜♪君の悔し涙が〜
45「Aちゃん、電話〜」
食後、アイスを食べてたら、沼ちゃんが充電してた私のスマホを持ってきた。
『ありがと。ん！！優心だ！大基、アイス持ってて。溶けちゃうから食べてもいーよ』
26「ん、」
『もしもし、優心？』
10「あ、A」
いつもよりゆっくりと話す優心。
『お疲れ様』
10「うん、言ってなくて、ごめん」
『許さない』
10「え？」
『許さない。でも、しっかり治して、また、一軍で活躍する気があるなら許す』
10「あるよ」
力強く言った優心。
『ん。じゃあ許す』
10「ここから、再スタート」
『無理はしちゃダメだよ』
10「もちろん。とりあえず治すために。その後、絶対札幌ドームに帰る」
『私ね、優心は、永遠のライバルだと思ってる』
10「…恋敵？」
『は？』
10「さぁせん」
『でもね、勝手に、永遠の親友だとも思ってる』
10「俺も」
『私の永遠のライバルで、永遠の親友の“清水優心”ってのは、ちょっとしたことで、弱くなるやつじゃない』
10「A…」
また、札幌ドームで、暴れまわってよ。優心。
『△△病院だよね？』
10「そうだよ」
『△△病院は、市さんも近ちゃんさんも大基もやってもらった場所だから安心だね』
10「うん」
大基は昨オフだったか。正式に付き合ったんだよなぁ。
10「A、アリゾナ？」
『多分ね』
10「俺もアリゾナ行きたかったなぁ」
『私だって。優心にアリゾナに行って欲しかった』
10「そうだよね…」
『まぁ、優心が札幌ドームでまた、暴れまわってくれるなら、良い』
10「俺、札幌ドーム初戦泣くかもね。帰ってきた〜ってw」
『したら、陰から嘲笑うね』
10「こえーわ」
『私の方が大号泣してるかもw』
10「ありえるw」
『2人とも泣くかもねw』
ゲーム復帰ば3ヶ月くらい。そしたら一軍は5月ぐらいかな？…
『優心、』
10「ん？」
『連絡、待ってるから。いつでも。暇だからさw』
10「ありがと。でも大基いるじゃん」
『まぁ、そんな目立てないから大丈夫。遠慮しないでね』
10「うん」
亮さんもや拓ちゃんも、他のキャッチャーも好きだけど、やっぱり優心は特別。
プロ野球になってから、ずーーーっとライバル。
でも親友でもある。
私のライバルは、私の親友である。
優心、しっかり治して、札幌ドームに帰っておいでよ。
あ、ちなみにアイスは大基がコーン部分以外を食べてた。
***
清水選手、無事成功。
一安心ですね(^ ^)
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作者名：優姫 | 作成日時：2018年12月28日 23時
