267*『まさかの再会』 ページ17
Aside
21「Aちゃん！ニュース見ました！？」
廊下を歩いていたら、いきなりキヨちゃんに呼ばれた。
『ん。見たよ…』
私とキヨちゃんが見て、驚き悲しむニュース…
21「残念っすね…」
『うん…』
西野カナさんの無期限活動停止…
キヨちゃん、私、卓さんで西野カナさんの話で、盛り上がったこともあった。
『無期限か…』
21「でも、帰ってくるんですよね？」
『うん。きっとね』
21「そしたら、コンサート行きましょうよ」
『行けたら良いね〜。気長に待つしかないね』
21「はい！」
そして一緒に廊下を歩く。
21「どこ行くんすか？」
『特に、どこに行こうともしてないけど？キヨちゃんは？』
21「僕はAちゃんに着いてってます」
何それwww
福田俊side
40「A、」
清宮とAが話してるとこに割って入るのは、気が引ける…
でも、今のうちだ！と思って咄嗟に声をかける。
『ん？どうした？』
40「あの、さ」
昔。まだ、小学生の頃の話。
当時所属していた、少年野球チーム。その頃はまだ数人、女の子もいた。
そして他チームに、すごい野球が上手な選手がいた。
その人は、女の子だった。足を使った攻撃と、セカンドの軽快な動きは今でもはっきり覚えてる。
その、チーム名は△△ボーイズ。
その選手の名前は“中西“だった。
下の名前は覚えてないけど、きっとその人はAだったと思う。
入団してから何回か会ったけどAは何も言わない。
忘れてるのかな。敵チームの選手のことなんて覚えてないよね。話したこともあるのに。
それでも良いと思ってたけど、やっぱり確認したかった。
40「Aさ、小学生の頃、△△ボーイズにいた？」
『え？なんで知ってるの』
それは、わすれられないでしょ。こんなに凄い女の子。
40「昔、対戦したことある気がする」
『え？本当？』
21「運命？運命？」
『キヨちゃん、しーっ』
清宮幸太郎が黙りましたよ(笑)
40「同い年で△△ボーイズの“中西”って女の子。ってことしか覚えてないんだけど…」
『多分それ私だわ。福田俊…あ！』
何かを閃いたようです。
『福ちゃん、○○ボーイズ？』
40「うん」
『“スグル”って読むんだ…“シュン”だと思ってた…思い出した。でも4年生か5年生くらいにいなくなった？』
40「引っ越した」
『あー。そっか。へー。あのときの福田くんか。お久しぶりです』
よかった、確かにあのときの“中西”さんだった。違ったら、俺、ヤバイ奴だよね(笑)
***
また、西野カナさんの歌が聴けますように…
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作者名：優姫 | 作成日時：2018年12月28日 23時
