神ちゃんと俺 ≠ 俺と神ちゃん

No Exit…20 ページ20

赤side

流 「おい、しげのせいで神ちゃんは…俺、追い掛
　 けてくる。」






…まぁ、流星は追い掛けるよな。




俺は…









俺は、追い掛けることなんて出来ひんわ。




やって、俺が神ちゃんを追い掛けたら、淳太はここに一人になるやろ？




俺が淳太を面倒事に巻き込んだのに、一人置いていくなんて絶対に出来ひんわ。








重 「淳太、ほんまにごめんな？こんな面倒事に
巻き込んで。俺、淳太のこと、めっちゃ傷
つけt …」



淳 「しげ？神ちゃんの事、追い掛けんくていい
　 ん？」




重 「えっ？！…大丈夫、大丈…」




淳 「大丈夫な訳ないやん。…しげ、ほんまは神ち
　 ゃんの事が一番大切なんやろ？」








…淳太…気づいとったんやな…。








重 「…おん。ごめん。」





淳 「やろ？…やったら、すぐ追いかけなあかんや
　 ん。」





重 「やけど、そないしたら淳太が…」




淳 「そーんな事気にしてるん？俺、お前より年
　 上やし…あと、今年で何歳やと思っとんね
　 ん。…俺、今年でもう３０やで？笑…子供じ
　 ゃないねんからさ？笑」




重 「せやけどっ！！」





淳 「そんなんえぇからっ！…ほら、はよ行き
や？」









重 「ありがと、淳太。」









…ほんまに感謝しとる。






俺は、こんなにも優しい淳太を傷つけてしまったんやな…。





俺は、つくづく最低な人間や。







こないな人間、もう許されるんか分からへんケド…









とにかく今は、神ちゃんのもとにガムシャラに走るだけや。

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