海:大倉side ページ7
あれから俺は、あの歌を頭の中で流しながら
自分の家へ帰った。
制服を着た男子高校生が夕日に当てられながら歩くってなんかエモいと我ながら思った。
家に帰ってポケットからスマホを出すと、早くも安田さんからメールが来ていた。
【忠義さん！
今日は、楽しかったですありがとうございます！
また会えたら嬉しいです;(*^^*)
失礼なのは分かってるのですが、、、年齢って聞いてもいいですか？？
ちなみに、僕は17です！】
え？？17て俺より1こ上？？
結構、大人びてたし。
制服着てなかったし。
マジか
とりあえず返信した。
【安田さん
メールありがとうございます。
さっきは自分のわがままに付き合わせてしまいすみませんでした。俺も楽しかったです。
ちなみに俺は16です。安田さんより1こだけ年下でした。
学校ってどこ通ってますか？引っ越してばっかで分からないかもしれへんけど。】
ピコンッ♪
もう返信きた。はやっ。
【え？！16？！
同い年かと思った…
僕の通ってる学校は、ちょっと内緒で…
ごめんね
あの、僕のことはヤスでええよ！安田さんは肩苦しいやろ？？
あと、タメで話そうや！】
内緒か…。近かったら会いに行きたかったな。
そりゃ、プライバシーぐらいあるか。
それか
なんか事情があるか。
自分の家庭の事情で、病んでいた俺が
あんなに楽に人と話せたのは久々だろう。
会いたいな。
さっきまで、話していたのに、初対面だったのに、
会いたくなって、
そういえば、最近ここら辺に新しいショッピングモール出来たって丸ちゃんが言ってたよな。
よし。誘おう。
【急に変な質問しちゃってごめん。
ヤス、改めてよろしくな。
さっそくで鬱陶しいかもしれんけど、来週の日曜日。もし、時間あったら、ショッピングモール行かへん？？最近、新しく出来たらしいんやけど。】
【こちらこそ、ごめんな。
ショッピングモール！！ええね！
空いてるから行こうや！】
よっしゃ。
＿＿＿＿＿＿＿＿
今日は、学校行く日か。辛いな。
いつものように、支度をして。学校へ行く。
あの歌がずっと頭に残って、気付いたら鼻歌で歌いながら教室に入っていた。
丸「おーご機嫌やn((((村「お前、なんでその歌知っとんねん。」
『え？？』
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作者名：(名前)まるぼうず | 作成日時：2021年5月8日 22時
