海～これはあなたとの運命の出会い～ (ページ12)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:3,642 hit

海:大倉side ページ12

しゃべりながら歩いていると

ザワザワしたような大勢が話しているような声が聞こえてきて、見渡すとショッピングモールへ来ていた。

さすが出来たてホヤホヤのモールやわ。

人が溢れかえっとる

安「すごい、人でいっぱいやな～」

『ほんまやね』

入口を通ると今どきの店が沢山あって

どこから行こうか考えながら歩いていると、

ｷﾞｭｯ

なんか、袖が引っ張られているような…。

なんやろ。って

見てみたら。

…………。

?!?!?!

ヤスが俺の袖を優しく掴んで緊張した顔で歩いていた。

え、可愛い。

『ヤスどうしたん？』

人混みで俺の声が聞こえないんか

ヤスはボーッとしてて

『ヤスゥゥゥ？？』

大きな声で呼んだ。

そしたらヤスがハッとして

安「あっ！ごめん！！ちょっと人混み、苦手で」

なんやのぉ

そうなんや。

ハッとしすぎやて。ハッとさんって呼んでやろうか

『大丈夫？ちょっと出ようか？』

安「大丈夫やで！でも…。袖握っててもいい？？」

『ええけど、こっちのほうがいいんちゃう？』

俺はヤスの小さな手を握った。

なんでこんなことしたんやろ

男同士やのに笑

ヤスは一瞬ビクってしたけど

顔が赤なって可愛いかった。笑

てか俺さっきから可愛いばかっかやん

そして、とどめが…。

ヤスはふにゃって笑って上目遣いで言ってきた
安「たつの手って意外とゴツゴツしてんねんな～笑」

『なんやねん笑』

可愛ええやないか。

『これならはぐれへんし、ええやろ？』

安「おん！」

『あ！この服かっこいい！この店入ろうや～』

安「そやねー！たつ似合うで！」

『ほんまー？』

こんな感じでめっちゃ笑って喋った。

え、待てや

今日おもくそ楽しいやん

ずっと手繋いでたのはここだけの話やで？

恥ずいやん。でもサイズ感がちょうどいいねん。