2長編になりそうなネタの冒頭を書いてみた【色々詰め】 (ページ7)

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盃4人兄弟の長女は天竜人のボディーガード（ワンピース　最強夢主）ページ7

シャボンディ諸島
今この島には10人もの億越えの超新星と呼ばれる海賊達が集まっていた。
東の海出身、3億の賞金首の麦わらのルフィもその一人。

麦わらの一味とその仲間達、加えて魚人族のハチとパッパク、人魚のケイミーは魚人島に行く前の船の準備が整うまでの間、島を回ることになった。

楽しく穏やかに過ごしていた。
だがその楽しい時間は、ある者達の登場によって妨げられた。

＿＿世界最大の権力の持ち主。天竜人。

「くっそ！あいつ…！」

「ニュー！麦わら！気持ちを抑えてくれ！天竜人に手を出したら海軍大将が来ちまう」

「でも！こんなの絶対おかしい！」

怒るルフィをタコの魚人族であるハチが8本の手足で必死で止める。
口を手で塞ぎ、なんとか身体を押さえ込む。

ルフィが怒るのも無理はない。

元海賊で天竜人のドレイとなったその男は、飼い主の隙を見て逃げ出した。

誰か、と泣きながら周囲に助けを乞うがその願いは聞き入れられず。

最後には首輪につけられた爆薬が爆発して倒れた。

「あら、また1個壊れちゃったあます。お父様、また新しいの買ってくださいまし」

「お前はドレイの扱いが下手だえ。鎮静薬は与えていたのかえ？」

「おバカで効かないんであます」

そう言って笑う。
とても父と娘がする昼下がりの道中でする会話には思えない。

だが彼らにとってはこれが普通なのだ。
そう、天竜人にとっては。

「こいつが悪いんでアマス。大の男のくせに家族家族と泣く始末」

そう言って女は、もう動かなくなってしまったドレイの男をヒールで蹴り続ける。

「くそ…！もう気絶してるだろ！？止めろよ！」

「ニュー！お願いだ麦わら！約束しただろ！？この島で何があっても天竜人には手は出さないって！」

「…っっ！」

すぐにでも止めに入りたいという気持ちはあるものの、ハチとの約束もある手前動けない。
ただただ、天竜人を睨み続けることしかできない。
そんなルフィの目に、天竜人の女の手が懐から拳銃を取り出すのが映った。

「あいつ…！！」

銃で撃つ気だ！
させねぇ！俺が止める！

そう思って動いた自分よりも先に
何者かの影が動いた。そして

『この無礼者』

その影はそれを遥か遠くの壁まで蹴っ飛ばした。

ヒーローが登場したのか！？と民衆達はその影に視線が集まる。

しかし、何かがおかしい。

だって、ぶっ飛ばされたはずの天竜人は依然としてその場に平然と立っているのだから。