2長編になりそうなネタの冒頭を書いてみた【色々詰め】 (ページ2)

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甲高い声の主は1人の女の子だった。
刀を持ち、ツノを生やした化け物と相対していた。

なるほど、これが今回の宇宙人か。

私に気づいてない。

なら

「っぐ、っぅぁああ！！？」

気配を消し、背後から一気に化け物の首と身体を切断した。
女の子が驚きの声をあげてこちらを見る。

宇宙人は普通、一般人には見えないはずだけど見えてる。この子もGANTZに選ばれてしまった人間なのだろうか？

「ダメ！鬼は日輪刀で斬らない限り、再生する！」

女の子の言葉通り、化け物は斬ったはずの首を自分で拾い上げ、首へとくっつけた。

「なんだ脅かしやがって！」

そう言って攻撃してくる腕を、脚をかわす。
日輪刀って何。

『刀はダメならこれはどう？』

そう言って取り出したのはGANTZから支給された銃。少々タイムラグはあるが、被弾した標的を内部から破壊する強い威力を持っている。

化け物の攻撃の隙を見て、トリガーを引く。

ギョーン

化け物の体が破裂する。
あたりに肉塊が飛び散る。だけど

「っ、お前！？何なんだその武器は！？鬼狩りじゃないのか！？」

化け物はピンピンとしている。

どうしようかと思っていると、女の子がこちらに刀を投げて寄越した。

「私の日輪刀を使って！」

日輪刀

さっき女の子が言っていた。
この化け物を殺せる武器、か。

化け物が大きく一歩踏み込んできた次の瞬間
私は屈んで化け物の股の間をすり抜け、そして

首を落とした。

「つ、強い……何なんだよお前っ！この山には弱い鬼狩りしか来てないって話じゃなかったのかよ…」

『………。』

そう言い残すと、化け物はサァァと塵になって消えていった。そんなに強くなかったし2点くらいかな。

『日輪刀だっけ？貸してくれてありがとう。返すね』

そう言って声をかけたが、返事は返ってこなかった。気絶しているようだ。よく見ると酷い怪我だ。それに落ち着いて周りをよく見ると、女の子以外にも同じような格好をしている人達が周りに倒れている。

『…変なところに来ちゃったな』

　
ふと、背後から殺気を感じて抜刀する。

ガッキィイイイン！！！

刀の重なる音が静寂になった森に響き渡った。

「よもや！強い鬼が出たと聞いて駆けつけてみれば、隊士達は全員やられてしまったようだな」

覚悟しろ鬼！

お前はこの炎柱、煉獄杏寿郎が倒す！！

……は？

鬼って私のこと？